御堂筋税理士法人創業者ブログ

最近、事業において
デザインというものが大事だという
位置づけが一段と強まっているように思える。

というのは、デザインのセミナーなどが
そこここで開催されているように思えるからだ。

そういえば、過日、新聞で、
ユニクロのデザイン・ディレクターの滝沢直巳氏の存在が
クローズアップされた記事を見かけた。

経営におけるデザインの重要性は
アップルの故スティーブ・ジョブス氏の存在で
よりクローズアップされるようになったのではないか。

デザインとは、何か?

いつか、ニューヨークに行ったとき
NY近代美術館を訪れた。

そこには、デザインの分野の展示があり、
興味深く拝見したものだ。

展示パネルには、こう書いてあった。
『デザインとは問題解決である』

デザインの定義がそうだとすると、
デザインは、製品開発、マーケティング、営業
さらには、事業の定義とほぼ同じようなものだということになる。

デザイン ≒ 経営

参考までに、ニューヨーク近代美術館のパネルの解説を
ご紹介しておこう。

20121224_115835

【NY近代美術館の説明パネル】

デザイン~必要性から生まれる。

「よく知られていて、あきの来ない
デザインの定義の一つが『問題解決』である。

ある問題が起こると、
デザイナーはそれを分析し、
そして、解決にむけて頭の中に寝かせる。

次に、デザイナーは、
自由になる手段を使って、
解決へのロードマップを創る。

手段としては、予算、利用可能な材料や技術、
ひな形、
(たとえば椅子やランプ、自転車といったものの場合)、
好みのコードやソフトウェア
(インターフェイスやインタラクティブマップのようなデジタル製品の場合)
などがある。

製品を広く普及させるつもりであれば、
配送やマーケティング面の要求も
考慮に入れなければならない。

デザイナーが有能なら、
このプロセスは、
簡潔で直線的、
エレガントで機能的、
経済的で意味合い豊かな解決、
才気ゆたかな論法で、
すばらしい成果に至る。

しかしながら、そうは簡単ではないこともあり、
ときには、今あるあるいはやがて直面する問題の解決に
焦点をあてるよりも、
最新の技術や社会の発達を念頭に入れて、
可能性のある未来のシナリオを考えだし、
それらから、早晩解決する必要があると思われる
緊急課題を推察するのである。

ことばを換えると、
デザイナーは、私たちが
いつか解決が必要だと思われる問題のために
デザインをするのである。

必要から生みだされたということが、
ニューヨーク近代美術館で
展示されているデザイン物の特徴である。

それらは、問題に対する解決であり、
現実的で、具体的で、
急を要したものもあれば、探求の産物もある。

それも、デザイナーの心の中で
緊急性と同じくらい心動かされる
起こりうる未来のシナリオにのっとったものである。

家庭や海上での緊急性に焦点をあてたものもあるし、
医療における重要局面で手際よくするために用いられるものや、
自然災害への対応時に使うように開発されたものもある。

バンドエイドや耳栓、コーヒーカップのふたといった、
現時点での日々の生活での品物もあるし、
将来起こりうる問題を扱うものもある。

食べることの独創的な再設計に導くもの、
たとえば人口過剰によって引き起こされる
地球規模の食物不足といった問題、
実験室で育った食肉の倫理性、
動物からの臓器移植の心理的影響などである。

あるケースでは、
少数の人の問題ではあるが
特定の障害のある人たちに対する取組みが、
どんな人にとっても問題解決となる
日常生活を改善する製品を生みだすこともあれば、

別のケースでは、
開発途上国での出版需要の問題解決が、
富裕国の年の環境にうまく応用されることもある。

最初は問題の設定、次に問題の解決であったデザインは、
しばしば、現代の伝統の目で見えて機能的なカタログから、
劇的に方向性が変わることもある。

その予測的で説明的な力は、
現在と将来の文化発展に取り組む目標の中で活発化する。

それは、
環境への責任を日常の行動へと統合することや、
古代の宗教的な信仰と
最新のメディアと習慣を密着させるといったようなことである。

そして、将来の技術的、生態的な泥沼を
予測し、防止することをめざす。

目標と手段は、
デザインのプロセスの中でひとつになり、
驚くべき統合がなしとげられる。

デザインにおける野望とは、
重要性、機能性、革新性と優美さの点で、
一つひとつの部分の総体よりも
もっと大きなものを創り出すことである。」

わたしがお話したいことは、
経営者はもっとデザインの重要性について
認識を深めなければなりませんよということだ。

デザインのセンスを磨くこと!
大切な経営者の勉強です。

その方法は、また次回お話しましょう。

コンサルティングに強い御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 税理士 小笠原 でした。


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