経営計画を実行・実現させるために必要なこと
2012.10.03
ブログ
昨日、サッシの販売をされているお客様のところで
『経営計画を実行・実現するために』
というタイトルでお話しを依頼されておじゃました。
経営者は30歳代半ば、
若く勉強熱心、前途有為な人である。
今日の受講者は18名、営業と業務の方が中心である。
見当違いのお話しをしても仕方ないので、
はじめに、皆さんがお聴きになりたいことを尋ねた。
グループで話してもらい質問をあげてもらった。
そして、それに沿ってわたしが思うところをお話ししていった。
話は大きく3つに分かれる。
その1は、
やはり目標や計画実現の具体的手順についての仮説がないことだ。
中小企業の経営計画と称するものの99%はそうである。
そのことをはじめにお話しした。
なすべきことは大きく3つのタイプに分かれる。
1.確定的な未来の実現状態に順を追って実行する。
→工場の建設なんていうテーマがこれだ。
この場合、工程は必ず組める。
2.未確定な未来に対して創発的に取組む。
→新事業の開発、工場の生産性改善で
まだ解決策も思いつかないなどのテーマである。
この場合は、工程すら思いつかない、あるいは
最初の工程の次は、どうなるかわからないというものだ。
この場合、ラフな仮説を立てることが望ましいが
最悪、創発管理(つまり思考錯誤もありうる)
3.手順ははっきりしており、その活動を管理すべきもの
→新規顧客開発のテーマなどがこれにあたる。
この場合、活動の管理が大事で
目標設定すると、毎月同じ行動が求められるケースだ。
これは活動を数値管理すべきだ。
いずれにせよ、月別の行動計画がないと計画の第一歩が踏み出せない。
また、評価のしようもない。
再度いう、ここで99%経営計画がこける。
その2は、
時間を取って実行していないということである。
理由は、業務に追われていて着手できないということである。
これに対する処方箋は、明確だ。
時間管理せよ、重要なしごとに集中せよ!である。
しかし、それができないといわれれば
こちらはそうですかという他ない。
そうではない、自己変革の行動をしてみて
新しい世界を自分で見つけるほかない。
やってみろ!である。
通常、行動の切れ味、意思決定の切れ味が試される。
その3は、
環境が悪い場合の対策だろう。
例えば顧客に仕事がないという。
それに対しては、いくつか対応策がある。
相手に仕事の作り方を教える。
かなり高等な戦術である。
相手に力がなければ?
しかたないだろう。
他の手を考えるしか。
そのようなことをお話しして
今後の経営計画の具体化と実行管理の
参考としていただいた。
あとは、才木と知世に任せて
この会社の発展を見守ろう。
また、お話しを聞かせてもらう機会が楽しみである。
コンサルティングに強い 経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。