御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

1冊の本に出会いました。

というよりも、
一人のすばらしいリーダーの足跡を知ったという方が
今の気持ちを表わすには適切な言葉でしょう。

『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー』
(エリザベス・ハース・イーダスハイム著、ダイヤモンド社)
原題は、『McKinsey’s Marvin Bower Vision,Leadership&the creation of Management Consulting』

この本を読んで、いま心に中は感動であふれています。

このような人こそ、役割モデルといわれる人でしょう。
その職業倫理感の高さに、胸が奮える思いです。
わたしもそのようになりたいと。

バウワーは、マッキンゼー社を
創設者急逝のあと、創世記から率いて
世界でもっとも尊敬をあつめる
コンサルティングファームへと育て上げました。

この本を読んでいると
クライアントに貢献し、
ファームのメンバーを育成し、大切にするため
金もうけ主義を排し
高い倫理観と、風通しのよいフラットな組織を保つことに
並はずれたこだわりを持ち続けた実践の人であったことがよくわかります。

本の中で、彼の人柄を偲ぶことばが端々に表れています。

・彼は説得力があるだけじゃなく、一目見れば人格者だということが誰にでもわかる。
・彼は会った人誰にでも強い印象を与える。
 それは、第一に、とてもシンプルな考えを率直に話すからだ。
 人としての行動や倫理規範などについてもね。
 そして彼自身がいつもそれを守る。
 第二に、彼はすぐれた人材を周りに集める才能がある。
 よいアイデアをどしどし取り込むことを少しも恐れない。
・彼の言ったことは額面どおり受け取れる。
 つまり誠実だということだ。だから信頼できる。
・マービンのリーダーシップは「マービニズム」と呼ばれ
 面倒見がいいこと、人を大事にすること、粘り強いことだ。

彼は、企業コンサルティングの場で
徹底した事実調査に立脚し
そしてクライアントを成功に導く仮説を立て進言を行なっていきました。

また組織論においては
経営者に的確な情報が伝わるように組織の障壁をなくしていくことを持論としました。

その姿勢がいかにすぐれたものであったかは
マッキンゼーを巣立った多くの人たちが
企業経営者に転身して、自らが学んだ方法を適用して
企業を成功に導いて行った実績が
何よりも雄弁に物語っています。

そして、それゆえ私は、
私のお客様の経営者の方々に
広くこの本を読んでもらいたいと感じているのです。

そして組織運営においては

ファームを私物化しないという方針を
自らの持株を時価ではなく、唯同然の簿価で次世代に譲渡するという偉大な行動で実践し
組織メンバー全体を静かな感動で包み込みました。

これは、わたしがさらに会計事務所・コンサルティングファームのリーダーとして
クライアントに貢献し、人材を育てていく上で
この上ない励みと叱咤になるのです。

長くなります。
回を分けて、企業経営とプロフェッショナルファームの運営の二つの点で
私が、影響を受けたことをお話していきたいと思います。

コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。


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