通帳を見て、経営者のやるべきことを直感する
2008.10.05
ブログ
大阪の税理士 小笠原 です。
今日は遠方に日帰りで出張です。
空港まで、A君が迎えに来てくれました。
彼は私が個別にお手伝いしている
いくつかの会社のひとつの後継者である。
会社へ向かう車の中でのA君から聞く話は
私にとっても大変参考になるので楽しみにしています。
今日もこんな話をしてくれました。
Aさん「この前、社長から通帳を見せてもらいました。
そしてこれから落とす手形の明細を見せてもらいました。
それを見て私はこれはえらいことだと思いました。」
私 「へえ、なんで?」
Aさん「なぜかというと、これだけのお金を絶やすことなく
会社をまわしていかないと会社がつぶれるからです。」
私 「なるほど」
Aさん「今まで売掛金を回収することについて
営業マンを指導するにも甘さがありました。
相手がお客さんからお金をもらっていないので払えないと聞くと
それはしかたないねといったりしていたのですが」
私 「ふんふん、それがどうなったの?」
Aさん「それを見てからは、『そんなこと関係ないだろ
相手がお金がもらえないことと、
うちに払えないことと何の関係があるんだ!』と。」
私 「そうか、迫力が出てきたのね!」
Aさん「そう、そう、そう 思うようになりました。」
私 「それはすごいね。それを責任感というのだよ。」
Aさん「そういうもんですか?」
私 「それはAさんに、当事者意識が出てきたからだよ。
Aさんはもう立派な経営者だ!」
Aさん「ありがとうございます。」
これを一を聞いて十を知るという。
その察しの良さはすばらしい感覚である。
Aさんは、まちがいなくよい経営者になると断言できる。
世の後継者諸君にもぜひこのような感性をもってほしいものです。
税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原 でした。