マーケティングとブランディングについて頭を悩ませる
2013.06.11
ブログ
過日、事務所の伊東君に手伝ってもらい
事務所のブランディングについて考えてみた。
このように、ある時間を決めて
何かについてアイデアを吐き出してみるのは
新たな思考を創発するのにときどき使う私なりの流儀である。
マーケティングから進んで、
ブランディングを事務所で実践したいというのが
私の願望である。
何といっても、ものが売れればお客様の悩みはほぼなくなるから
このテーマは究極のものである。
なんとか、マーケティングとブランディングについて
ひとかどの存在になっておいきたいものだ。
お客様のところで実践指導をさせていただくために
まず自組織で実践し、うまくいくことを確かめるのが私の主義だ。
だから、事務所でのマーケティングとブランディング実験なのである。
いまさら、マーケティングとは何か?なぜ大事なのか?について説明は要るまい。
マーケティングとは、売れるしくみづくりであり、
お客様とのWIN=WINの関係作りであり、
結果、効果的で効率的な販売と、高業績が可能になる。
そもそも、戦略の中心とは、差別化にある。
差別化がもたらすものこそブランド化である。
それゆえ、ブランド化=ブランディングは、
経営の中核となるコンセプトである。
だから、ブランディングに焦点をあてるわけである。
そして、その行き着く果てというか、目指すべきものは
お客様の心の中に、わが社のブランド・エクイティを
定着させ、より大きな存在となすことである。
ブランド・エクイティとはお客様の心の中にあるブランド資産という意味である。
ここのところが言い得て妙である。
「ブランドは企業の資産である、そしてそれはお客様のこころにある」
この辺が、企業経営の妙味である。それが自利利他だからである。
しかし、それにしても、この日は難儀した。
もののコンセプトの理解がはっきりとしてこないのである。
ということは、まだテーマについて
情報の読み込み(読書)とそれらの発酵が進んでいないのだろう。
発酵は、情報を脳みそのどこかに静かに寝かせておくことで進行する。
アイデアは、発酵の結果、しかるべきのちに突然起こるものだ。
関係する本を用意し、ホワイトボードに思いつくことを書きながら
あれこれ、コンセプトをまとめ、やるべきことをまとめていこうとしたが
わかったことは、上記のように理解不足だということだ。
マーケティングを実践する!これが本線だ。
それをブランディングという視点から具体化する!これがねらいだ。
それをわが社の場合、業種で特化するわけだ。
マーケティングの実践のフル・バージョンの手順は
1.STP(市場細分化・ターゲッティング・ポジショニング)
↓
2.売るもの・売り方を4P・4Cで設計する。
・4Pとは売る側から見た要素…製品・価格・流通・販促
・4Cとは買う側から見た要素…便利・コスト・チャネル・コミュニケーション
↓
3.潜在顧客・顧客へのマーケティング・コミュニケーションの実践
↓
4.実践とマネジメント
・PDCAを回すこと、特に顧客からのフィードバックをもらう作業
1から4でサイクルとして完結するのである。
これは、マーケティングの神様、コトラー先生の教えてくれていることである。
これを、ブランディング的視点から、
我々のようなサービス業(しかしすべての業種はサービス業である)、
特に、プロフェッショナル・サービス(専門サービス)分野で
どう実践すべきかがテーマである。
ということで、なすべきことを、やっとこさ まとめてみた。
次がそのなすべきことの一覧表である。
(市場細分化とターゲティング、ポジショニングは終わっているものと仮定して)
1.ブランド要素の検討と決定
ブランド・ネーム・・・いちおう作った
URL・・・作り直し中
ロゴとシンボル・・・いちおう作った
キャラクター・・・我々の場合、実在の個々の人間
スローガンとジングル・・・スローガンは「Ogasahara Solution&Accompany」、歌はない。
パッケージングとサイネージ・・・一部実施、表示サインも変えた。
↓
2.物的証拠
施設と環境・・・依頼中
置くもの・備品・・・これから
商品・・・これから再デザインが必要
↓
3.販売促進プロセスの設計
弊社、西口が一所懸命考えてくれたものがあり
これを基に、再設計が必要
↓
4.個々のサービスプロセスの詳細設計・・・これからの中心テーマとなる!
品質管理システム全体
税務業務
ご来社のお客様接遇
TELでの対応
人材育成センターの運営全般・・・事務局、ご参加者とのやりとり、セミナー個々の運営
↓
5.人のレベルアップ・・・これまでもしてきているつもりだが、
見直すことも多々あり、みんなに訊いてみて実施
インターナル・マーケティングとしつけの実施
「満足した従業員は、お客様を満足させる」
↓
6.ブランド・マネジメント
CS調査
ブランド監査
業績指標(KPI)の決定と経営のコックピットのデザイン
ブランディングとブランド・エクイティの継続的モニタリング
だいぶアイデアとしてはまとまってきた感がある。
あとは、これら一つひとつをメンバーの協力も得ながら
ブランディング委員会を組織して推進していく必要がある。
なんとか、今月中には工程表にまで落とし込みたいものだ。
なお、専門的になるが、
参考にする考え方=本は以下のとおり。
ご参考までに掲げておく。
ご興味がおありになればひも解いてみてください。
・コトラーとケラーのマーケティング・マネジメント(P・コトラー&K・ケラー)
・戦略的ブランド・マネジメント(K・ケラー)
・ブランド・エクイティ戦略(D・アーカー)
・プロフェッショナル・サービス・マーケティング(P・コトラー)
・ラブロック&ウィルツのサービス・マーケティング(C・ラブロック&J・ウィルツ)
・プロフェッショナル・サービス・ファーム(D・マイスター)
以上は、全体論としての教科書です。とても重要
以下、部分、部分で参考になるコンセプトを得る本です。斜め読み。
・顧客はサービスを買っている
・パーミッション・マーケティング
・BUZZマーケティング
・経験価値マーケティング
・重要顧客マネジメント
・カスタマー・リレーションシップ・マネジメント
・アフター・マーケティング
ごちゃごちゃと専門チックな話を書き連ねましたが、ごめんなさい。
ある種、私自身のアイデアの吐き出しとまとめの意図もあるのでご勘弁。
コンサルティングに強い御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 税理士 小笠原 でした。