御堂筋税理士法人創業者ブログ

今日はバウハウスを見に行った。

現在のわれわれが住み働き見なれた
ビルや住まいの形式をかたちづくっていった
戦前のドイツの建築研究機関で
建築家グロピウスが創設したという。

ベルリンから列車で2時間
デッサウという地方都市にある。
駅を降りて静かな佇まいの街を5分ほど歩くと
バウハウスはあった。

ガラスのカーテンウォールの斬新な建物は
そんなビルばかり見なれている目には
そうだといわれないと、
その辺の高校の建物くらいにしか見えない。
(なにしろそんな見識はないものね)

P1150004

そういえば最近丸の内や八重洲、大阪で建つビルは
ガラスの外壁の建物が多いものなあ。
あらためて思う。

ということで珍しい縦のロゴ入りの有名な壁面で
天津から来たという甘栗のようなおっちゃん一家に
記念写真を撮ってもらった。

P1150010

そのあと、ここで教えていた
近くにある公開されているいくつかの
建築家の家を見に行った。
とても1930年代の建物とは思えないなあ。

P1150003

なかは公団住宅のような内装で
子供のころを思い出した。
公団育ちの僕にはなつかしすぎる。
これが原型か!!

P1140992

西洋の建物は
メソポタミアからギリシャ・ローマの様式や装飾をまねて
そこから、ゴシック、ルネッサンス、古典、
バロック、ロココ、新古典、アールヌーヴォーなどと
否定と創造をくりかえして発展してきたと思うが

19世紀から20世紀にはいって
鉄、ガラス、コンクリートなど
建築家のためのすてきな材料がいっぱい使えるようになって
一気に表現の幅が広がった。
どんなかたちだって作れるもん!てな感じかな?

ガルニエ、ライト、ファンデルローエ、コルビュジェやこのグロピウスらが
直線をメインにビルや工場、住宅を構成デザインして革命をおこした。

「住宅は住むための機械である!」とは、コルビュジェの言葉だそうだ。
工業化時代の主役、機械に住まいをなぞらえた革命宣言
機能に合致して合理的に秩序だてた構成物!

工業化!すごいね。なんでもちゃっちゃと、しかも手ごろな価格で作れる。
いちいち工場がバロックだったら採算取れんもんなあ。

彼がスイスの公共施設の設計コンペにプランを出したときは
ほかのプランがみなごてごてした
デコレーションケーキみたいなものばかりだった中で
とびきり斬新で、びっくりした審査員たちは落選させたのだが

そのおかげで、それ以降の公共建物のコンペには
われわれが今日、ふつうにみる、
ビルのかたちのものしか
プランが出てこなくなったという。
おそるべきパワーだ。

建物は、レンガを積んだものから、柱と梁でつくるものへ変わった・・・

「居は気を移す」とは孟子の言葉だが
われわれにとって住まいという環境は
われわれの人間を形成する大事なものだ。

デコレーションケーキより工場がよいかどうかは別として
われわれ庶民でも健康的で清潔で
近代的な住み方ができるようになったのは
彼らのおかげというべきだろう。

建築家ってすてきな仕事だなあ
ぼくも算数や美術ができていたらなあ・・・

ありがとうバウハウス!

コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。


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