御堂筋税理士法人創業者ブログ

このたび、あるお客さまの会社の会計参与にならせていただきました。

会計参与制度 はこの前の会社法大改正の目玉として
あらたに創設された制度です。
それは中小企業の財務の透明性を確保するために、
税理士など職業会計人に
会社の参与という役割を与え、責任を持たせ、
決算書の作成にあたらせるという制度です。

従来の骨抜きの監査役制度とはちがい
責任を背負い、私たちには
覚悟して職務に当たるように要求されます。
それだけに、就任会社の経営の質、経営者の思想を
よくよく吟味し、お引き受けする覚悟が求められます。

また、弊所に会計参与に関する資料、決算書を置いておき
仕入先など利害関係者からの要請があれば
決算書の謄本を交付する義務などが起こります。

一方、会社としては
非公開企業ながら、決算書の品質には
粉飾されていないなど、一定の権威が与えられますので
金融機関や仕入先などから信頼性は高まります。
現に、借入金利については優遇されるようになります。

しかしわたしが会計参与制度に着目し
それを活用してもよいと考えているのは
お客さまが高業績企業になっていくに、
決算書作成のもととなる数値の信頼性について
企業内部の機関としての権威をもって
内部統制制度(業務のしかたにおけるチェックのしくみなど)
について、しっかりと確立、改善していきたいからです。

また結局、同様の目的にむけて
社員の方々の数字に対する感性を磨いていかせてもらえば
経営の改善、業績の向上が容易になると考えていて
その機会を定期的に確保したいからです。

さらに、今後中小企業といえども
社員が社長になるなど、所有と経営の分離が増え
オーナーの代理人的立場から
経営者の職務遂行チェックの機能を
果たしていく必要があると考えているからです。

今回のケースも
選任の株主総会に出席させていただき
各株主の方々に思いをお伝えし
コミュニケーションを取らせていただき
ご承諾を得たしだいです。
実のところ、決議をいただいたときには
内心ほっとしたしだいです。

今後、社長様と連携して
会計参与計画を立案し
職責をまっとうしたいと考えております。

コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。

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