御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

 

今日から山形・福島方面に旅に出ました。

昔、芭蕉の奥の細道は、深川の草庵を出でて、

門人たちに千住まで船で見送ってもらっての旅でしたが、

現代の奥の細道は、伊丹空港から1時間余り、

午前8時40分には山形空港に着きました。

 

まず訪れたのは、その芭蕉が、
「閑かさや・・・」の名句を詠んだ山寺(立石寺)。

山寺はあいにくの小雨、芭蕉の境地を追体験せんとて

千余段の石段を、善男善女とともに踏み上がります。


写真を残そうと思って取りだしたデジカメは、
まんの悪いことにバッテリー切れ、しかたないな

そこで、蝉の声が沁み入った岩を

この眼に焼き付けようと、かえって真剣に眺めます。

岩とお堂と遠くの里の景色がとてもよい光景を作りだしています。

 

近くの芭蕉記念館で

奥の細道のビデオや、真筆の額を拝見し

芭蕉の、芸術を極める高い志に心打たれました。


記念館を出るとさらにはげしい驟雨 

予定では、蔵王に上って、おかまを覗くつもりでしたが

この雨では、山頂はなにも見えないでしょう。

 

それではとて、
旅の本来の目的である米沢に直行することにしました。


米沢は、内村鑑三の「代表的日本人」で紹介され
それを読んだ、ジョン・F・ケネディが尊敬していたという
名君、上杉鷹山公をしのぶ土地。
童門冬二の小説を読んで以来
私もその経世済民の考え方、実践に心ひかれています。

米沢に着き、さっそく城跡(上杉神社となっているが)近くの
上杉博物館に行きました。
おりしも当地は、
NHK大河ドラマの「天地人」、直江兼続ブームで大変な人出。
足早に上杉鷹山公の足跡をたどります。

ミュージアムショップで
なにか記念になるよい本がないか見ましたが
めぼしいものは見当たりませんでしたが
わずかに、鷹山公の師であった
細井平州師の絵本があったので、興味深く見ました。

細井平州師は当時、それなりに名の通った学者で
上杉家の若き侍たちの紹介で、
公はまみえ、教えを請うようになられたよし
三度、この地を訪問し、直接に指導したとのことです。

その間、藩校 興譲館(現在の米沢興譲館高校)を創設し
未来を背負って立つ人材の教育に力をいれたのでした。
興譲館高校では、師が開館に際して行った
「書経」の講義した日をもって、創立記念日としています。

細井平州師が、年老いてから、三度目に米沢をおとづれたとき
上杉鷹山公は、一里手前の峠までお迎えに上がり、
師の前を決して歩むことなく、
しかし、師の足もとを気遣いしながら、
米沢に導くその至誠の心情に
師は涙なみだの道行であったと記されています。
おもわず、胸に熱いものを感じました。

わたしも万分の一でも
こうしたお役立ちができたらと
改めて感じました。

米沢に心ひかれながら、
夕方、近郊の宿の小野川温泉にへと向かったのでした。

コンサルティングに強い税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原でした。


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