御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

かねて顔見知りの名古屋の会社の
営業所長のM氏に頼まれて
来月名古屋で講演会をすることになりました。

工務店経営について2時間ほど
話をしてほしいということで
ない知恵をしぼってパワーポイントのレジュメを作ってみました。
でも作ってみてよかったです。
日頃のあたまの整理になったからです。

工務店の強み・弱みと工務店をめぐる環境変化を考えると
次のような点が頭に浮かびます。

□工務店の強み
・営業力がある(営業マン出身の場合)
・技術力がある(大工さん出身の場合)
・OB施主という顧客資産がある。
・販売コストが要らない。
・顧客のそばにいる。
・元請け機能がある。
・顧客のわがままへの対応力があるはず
・家族経営でハイタッチな顧客対応力

■工務店の弱み
・商売の目的が金儲けの人がいる
・数字に弱い・重視しない人がいる
・原価管理が弱い。→粗利率が低い。
・前受けなど資金感覚が甘い。
・設計力・提案力が弱い。
・メーカー・仕入先に甘やかされてきた
・OB施主訪問・メンテナンスが弱い。
・新築など一攫千金ばかり考えている。
・財務体質が弱く信用力がない。
・後継者がいない。→魅力がない?

□経営環境変化における機会
・リフォームが増加
・ECO重視の機運が高まっている。
・こだわりの多様化
・瑕疵保証・長期優良・完成保証・・・規制
・耐震への関心
・大世帯への回帰
・都心への人口回帰
・高齢化世帯の増加
・住宅建材業界の川下囲い込み

□経営環境変化における脅威
・瑕疵保証・長期優良・完成保証・・・規制
・積水ハウスやタマホームへの需要シフト
・所得の減少の住宅需要
・リフォームへの異業種参入
 (ニトリ、家電量販、GMS、HC・・・)
・誰もが必ずしも家を建てない。
・新築着工が70万戸割れ

さて、そこから工務店が勝ち残っていくために
していかなければならない課題を次の7項目にまとめてみました。

1.経営計画を立てること
  ・どんなビジネスモデルに特化、差別化するか?
2.販売促進のしくみを考えること
  ・働きかけ→情報→提案→契約→着工→完工→アフター
3.経営管理のしくみをつくること
  ・利益予測→受注活動促進
  ・経営計画の行動チェック→行動促進
4.不足するノウハウの習得すること
  ・FC活用、設計力、提案力・・・
5.OBとのコミュニケーションのしくみを確立すること
  ・アフターメンテナンス体制
6.財務管理のしくみをつくること
  ・物件ごとの先行入金管理と資金繰り管理
  ・実績原価管理
7.トップが学び、そして人材を育成すること

わたしが工務店の社長さんにお話ししたいことについて
わりとすっきりまとめることができたように思います。
やはり、お題をいただくのは頭の整理にいいものですね。

Mさんありがとう。
(余談
でも名古屋の人は?人使いが荒いなあ
午後から2本立てでしゃべれですからねぇ(笑))

コンサルティングに強い税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原
でした。


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