御堂筋税理士法人創業者ブログ

経済学の理屈では貯蓄=投資となる。

つまり貯蓄の多い国は投資も多いのである。

投資が多いと経済は成長する。

 

かつて日本は貯蓄率が高かった。

たわいもなかったころ

それは日本人が倹約好きで

貯蓄心が高いからだと感じていた。

 

しかし実は

それは人口の年齢構成による

というのが真実だと学んだ。

 

高齢化すると

収入が減り、貯金の取り崩しの

人生となるから

考えてみればそのとおりだ。

 

そう考えると

日本の高度成長なども

日本の歴史のひとコマ

日本民族の優秀性に帰することでも

ないのかもしれない。

 

むかしトインビーという人の

世界の歴史の本を読んだが

文明の興亡とは常に

そのようなものだ。

永遠に繁栄を極めることなど

土台夢のまた夢なのかもしれない。

 

日本もだんだん人口が減って

落ち着いた静かな、

しかし存在感の国に

なっていってほしい。

 

かつて哲学者ハイデガーは

いつまでも存在し続けてほしい

民族として日本人を挙げた。

 

今、日本には

多くの観光客が訪れてくださる。

そこにはおもてなしの国

日本という評価もあるのだろうか。

 

世界が一つの競争社会となる中で

人の価値観や行動特性も

同じようになりつつある。

 

しかしその中で

私たち日本人のもつ

美しい心、勤勉な性格は

ぜひともそのユニークさを

保ち続けてほしいものだ。

(ただしバカ丁寧さや

過度の遠慮がちさは

やめてほしいものだが)

 

今、アンドレ・ボナールという人の

ギリシア文明史という本を読んでいる。

 

ちなみにこのギリシア文明史

出色のできである。

私などが夢想だにしない

視点からさまざまなテーマ

について切り込んでいる。

 

 

 

 

また、塩野七生さんの

ローマ人の物語も

併読している。

 

世界の歴史と私たちの生き方に

甚大な影響を及ぼした

偉大で栄光ある両民族だが

いま、その存在感は

限りなく小さい。

 

なぜそうなったのか?

やはり必然であるような気がする。

社会の中に

衰退へのプログラムが内包されているのだ。

 

ギリシアの文明をたどると

確かにそうだなあと思う。

 

私はあまり好きではないが

18世紀の大哲学者

ヘーゲルは歴史は自由の完成に向けて

ダイナミックに発展していくと

のたまわった。

 

そう考えると

私は中国やアラブ諸国のような

一つの思想に拘泥されたような

国や文明、体制には

正直好感はもてない。

否、吐き気がする。

 

習近平が話せば話すほど

自由にものが言えない

国家体制には好感はもてない。

 

内政不干渉というのが

国際法の道理であろうから

とやかく言うのは礼に失するが

かの国がこれから

ますます世界において

価値観において存在感を

示そうという野望には

正直、お引き取り願いたいと

思わざるをえない。

 

なぜなら、

やはり人には思想的な自由が

限りなく大切だからだ。

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原 でした。


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