御堂筋税理士法人創業者ブログ

9月に引き続いて、10月の講座も

SMBCコンサルティングの

ネット・プレス上でご紹介くださるそうです。

 

その草稿が届きましたので

愚考ですが紹介させていただきます。

 

タイトル

 

ドラッカーに学ぶ
『マネジメントの課題と目標、そして5つの仕事』

POINT
1.マネジメントは、一般には

 「ある目標や仕事に対して

 人をして成果を出させる技術」

 だといわれますが、

 ドラッカーは、『マネジメント』という言葉に

 経営の思想を集約させており、

 経営の全般の意味で使っています。
 

2.ドラッカーによれば、

 マネジメントの仕事は、経営計画・

 業績管理・組織づくり・チームづくり・

 評価と処遇、人材育成および

 リーダーシップ開発の5つです。
 

3.ドラッカーは企業の方向性について、

 『リーダーシップのある企業』

 たることを理想としています。

 そのためには、

 『学習組織』=学びつづける組織

 を創っていかなければなりません。

おはなし

筆者は、税理士、そして

経営コンサルタントとしての立場から、

長年中小企業の経営に関わってきました。

 

そうしたスタンスを貫いてきたのは、

税理士の法律上の使命はともかく、

事実上経営の数字を扱う立場として、

クライアントからの経営に対するアドバイス

の期待をひしひし感じてきたからです。

 

そして、なにより自らそういう存在になりたい

と願ってきた結果だと思っています。

 

多くの場合、会計事務所の担当職員は、

クライアントの企業の財務数字に

いちばん精通している人間であり、

したがってそのような関わり方は、

「そうあるべし」だと思っています。
 

さて、そのような役割を引き受けますと、

おのずと、経営=マネジメントのことを

詳しく学び、よく知るように

ならざるを得ません。

 

そうした経緯から、

筆者はマネジメントに親しんでいきました。

 

さらに、自ら会計事務所を開業してからは、

自社の経営もしていかなければ

なりませんでしたので、

マネジメントは筆者にとって

本職ともなっていったのです。
 

コンサルタントとしてのキャリアを重ね、

その領域が広がっていくにつれ、

経営計画の立案→実行管理→

求められる課題解決の援助→幹部育成

という流れが、

指導方法の基本になっていきました。
 

というわけで、おのずとマネジメントの仕事を

指導する機会も増えていき、

マネジメントとはなにかについての知識も増し、

頭の整理も進んでいきました。
 

筆者のマネジメントの仕事についての考え方

は、ドラッカーとクーンツという

2人の経営思想家に負っています。
 

そして、現在はそれらを基に

マネジメントの仕事を

次のように5つに整理しています。

(1) 経営計画
(2) 業績管理
(3) 組織づくりとチームづくり
(4) 評価と処遇、人材育成
(5) リーダーシップ開発
 

では、それらを一つずつ見ていきましょう。
 

(1) 経営計画

経営計画とは、

経営者の思いや理想から、

仮説としての戦略計画と実行計画を立て、

それを実行し検証していくこと

を言います。

 

そして、このために計画推進のための

コミュニケーションのしくみを整備します。

そこではツールとして考案した

『目標管理シート』を使い、

月次で経営課題への取組み状況を

管理し実現を目指します。

(2) 業績管理
 

業績管理とは、

経営計画の目論見を予算立てし、

実現を期してそれを追いかけていくこと

を言います。

 

月次決算制度を整え、

さらに「経営の活動と成果の数字」を

体系化した経営管理ツール、

『経営のコックピット』により、

毎月、創造的で効果的な会議を

中心とした月次の業績検討を行い、

目標の実現と問題点の解決を期します。

(3) 組織づくりとチームづくり
 

組織づくりとは、

組織図、権限、規定、数値管理体制、

社員配属など社内の組織体制を整え、

そして部門長に、部門管理ができるように

マネジメントのしくみやルールを

整備させていくこと

を言います。
 

またチームづくりとは、

マネジメントはチームでするもの

とのコンセプトから、

コミュニケーションのスキルを磨き、

継続した風通しのよい部門の風土を

創る取組みです。

自由に発言できる風土が

高業績企業の条件だからです。

(4) 評価と処遇、人材育成
 

人事の課題とは、給料と地位の決定です。

そこでは評価が重要な役割を担っており、

そのために公正な評価のための

制度づくりと訓練が課題です。

 

また会社の成長は

ふさわしい人材の採用と育成によります。

したがって

人材を組織的体系的に育てられるようにする

人材育成制度の整備と運用が課題となります。

(5) リーダーシップ開発
 

最後が、自分自身のリーダーシップ開発です。

それは能力の練磨と人柄の修養に

取り組んでいくことです。

結局、部下は上司の行動を見て育ちます。

したがって人材育成は

上司の自己啓発と表裏一体のものであり、

自己啓発は欠かせないわけです

真摯な態度でこれらに取り組む

マネジメントのめざすところは、

『学習組織』=学び続ける組織

だといえましょう。

 

こうした風土ができてこそ、

環境の変化に創造的に適応し、

終わりのない進化を可能にする

組織が生まれます。
 

筆者が主に関わっている

中小企業のセクターでは、

マネジメントが不在の、

あるいは著しく不足している会社が

多く見かけられます。

 

それは残念ながら、

創業者にマネジメントの知識がなかった

からだと思います。
 

そうして問題意識の下、

本講座ではドラッカーの思想にのっとった、

しかし中小企業で実際にできる

マネジメントの考え方、

具体的な進め方をご紹介し、

筆者が独自に開発してきたツールを

提供します。
 

皆さんの会社が、組織としての体をなし、

成長カーブの線上に乗ってきたのであれば、

まさにマネジメントのあり方を考えるべき

タイミングだと言えます。

なぜなら、マネジメントの出来・不出来が

今後の会社の成長・停滞、

生産性の向上・低下、風土の高揚・悪化

のカギを握っているからです。
 

これはまさにわが社に当てはまる課題だ!

と思われたら、

ぜひトップ・幹部・担当部署の皆さんで

いっしょに受講されることをお勧めします。

 

なぜなら、一人だけが学んでも

組織は変わらないからです。

そして講座の折にあなたの問題意識を

筆者にぶつけてみてください。

可能な限りお答えできることを

楽しみにしております。
 

なお、上記で紹介した

『目標管理シート』『経営のコックピット』

などのフォーマット類は、

筆者の所属する御堂筋税理士法人のHP

(www.management-facilitation.com/)

からダウンロードできますので、

お気軽にアクセスしてみてください。

 

以上

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原 でした。


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