御堂筋税理士法人創業者ブログ

愛読している日経新聞「私の履歴書」、
今月は、ノーベル賞受賞者、化学者の根岸英一さんだ。

その中で、先日、アイデアを出す条件について
お考えを述べられたくだりがあった。
なるほど、わが意を得たりの感があったので
わたしなりにアレンジして、そのお話をお伝えしたい。

根岸さんは、発見・発明の条件として
1.ニーズ・願望・作戦、
2.知識・アイデア・判断、
3.意志力・不屈の行動力、
4.系統だった探索、セレンディピティ(幸運な発見)
の10の項目を挙げておられる。

さて、これらはどういう意味か、どういった関係にあるのか、
また、われわれ商売人にとっては、何の意味があるのだろうか?
発見・発明を新事業・新製品の開発になぞらえて考えてみよう。

1.ニーズ・願望・作戦

 根岸さんは、まずニーズと願望ありきだと述べられる。
 あたらしい商売のアイデアを考える際に、その出発点として
 お客さまに訊く・・・ニーズを訊く
 こんなものを作りたい・・・願望(つまりシーズ(種)という)
 という2つのアプローチ法がある。
 ニーズ型開発、シーズ型開発というが、
 このお話は、その考え方に合う。
 そして、それを前提に開発のための作戦を立てるのだということになる。
 それは、そのとおりだろう。

2.知識・アイデア・判断

 次に発見・発明のための具体的材料、
 つまり、知識(左脳)の側面だ。
 新事業・新製品の開発のためには
 その基になる知識が必要なのはいうまでもない。
 そしてアイデアが必要だ。アイデアは20~30は必要らしい。 
 
 アイデアの唯一の正しい定義は、
 「アイデアとは、既存の知識の新たな組み合わせである」というものだ。
 つまり、アイデアは多ければ多いほどよいのだ。
 質は問わない、数が必要なのだ。
 その中から、確立で原石が見つかるのだ。
 だから、ばかばかしいことでも自由に考え、語りあうということが
 決定的にだいじなのだ。
 子供心、好奇心、200%全開!なのである。

 そして、冷静な大人の判断でそれをさばく。
 これは大人な心、つまり良い意味で計算ができるという脳みそだ。

 ビジネスやさまざまな分野で
 ひとかどの成績を挙げる人には
 この2つの資質、つまり子供心と大人の判断力が備わっている。

 だから、知識・アイデア・判断のセットなのである。

3.意志力、不屈の行動力

 その知識やアイデアを、結実させるためには、
 あくまでやり抜くという気構えと分厚い実行力が必要だ。
 これはハートだろう。

 そこで意志力と不屈の行動力とくる。
 カーネル・サンダースは、
 自分のビジネスモデルに賛同する最初の人に出会うまで
 1,000軒以上のお店を訪問したという。
 絶対!と思ったら、できるまでやる!というのが成功の法則だ。

4.系統だった探索・セレンディピティ

 知識と意志を携えて、
 そこは科学的に、合理的に、効率的に、効果的に
 活動をしていく。それは当然だ。

 また、そのように一所懸命していると
 アンテナが立っているので、あるいは人が感銘して
 運命の神様が助けてくれる・・・
 偶然の出会いだ。それをセレンディピティという。

こうして、発見・発明がなされるのだという。

まさに、そのままビジネスに応用できる考え方だ。
とてもピンと来て、いたく感銘を受けた。
ということで、皆さんにもご紹介をしたいと思ったわけだ。
皆さんはどう感じられただろうか。

コンサルティングに強い 経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


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