御堂筋税理士法人創業者ブログ

スイスのトゥーン

という街に着いた。

ここは首都ベルンから

ほど近い

ユングフラウ、ミュンヒ、

アイガーといった

名峰が屹立する

ベルナーアルプスを

背後にのそむ

風光明媚な街である。

ホテルについて

さっそくマイクに電話する。

お忙しいだろうなあと

少し躊躇するのだが

電話の向こうの彼は

そんなことを

みじんにも感じさせない

陽気さである。

翌々日の朝、ホテルに

迎えにきてくれるという。

奥様もごいっしょだというので

とてもうれしく思う。

さて当日、

今日はルツェルンに

連れて行ってくれるという。

うれしい、

一度は行ってみたかった

街だからだ。

ルツェルン音楽祭で

名のとおった街で

ツーリスト垂涎の

世界のセレブが集まる

屈指の高級リゾート地だ。

(すばらしい風景だ)

有名な屋根付きの橋など

名所を見物させてくれ

写真をとって

お昼をたべて

ぺちゃくちゃお話をする。

(みんなごきげんである)

奥様のリリアさんに

「お生まれはどちらですか?」

と尋ねてみた。

「ウクライナなんですよ」

「へえ!?そうなんや!」

マイクがトイレに行った隙に

なれそめを訊いてみた。

なんでもビジネスで

関係があったらしい。

なるほどお!

じゃじゃ馬を

絵に描いたような

マイクには

ぴったりの

静かで、きちんとした

奥様である。

とにかく彼は

だれかれなしに

ちょっかいをかけては

すぐに仲良くなる。

お年寄り、

中国のツーリストグループ

ドイツのおねえさん2人連れ

見習わんといかんなあ、

家内と2人で

いい勉強だねと囁き合う。

さて、気がつけば

もう日本でいう夕暮れではないか。

帰る道すがら

「ちょっと、

珍しいところを見せたる!」

といって

とんでもないような

谷底へのハイキングや

むちゃくちゃおいしい

デザートの峠のレストランに

連れて行ってもらったりしながら

ようやくトゥーンに戻ってきたが…

どうも見慣れない

住宅地に入り込んで

車がとまった。

「さあ、降りろ」という。

「(ここはどこ?)」

家内と、目を見あっていたら

マイクの家だという。

ええっ!

へえー!?

立派そうな家やなあ!!!

(2,000㎡の敷地があるという)

申し訳ないが

好奇心まんまんで

中に入に入らせてもらった。

中はすごーい!

お家も立派だが

マイクのトレーニング道具

が部屋部屋に

ところせましとならんでいる。

そして南極まで

旅をしたという

世界各地の絵葉書やら

やらおみやげやら

いたるところ飾り立てられている。

はてまた

すごい分厚いドアの部屋がある。

なんと、核シェルター

だったという!!

なんで?なんで?

当時はスイスでは

強制設置だったらしい!

なにしろすごい厚さの壁である。

今は、超低温にした

みごとなワインセラーである。

シェルター⇒セラーには

なんと80年代の

ムートン・ロートシルト

ラフィット・ロートシルト

シャトー・マルゴーなど

飲んだこともないが

名前だけはよう知っている

超高値のワインが箱ごと

積み重ねられている。

(よだれが出る在庫である!)

「すごいなマイク

いつでも飲むのん

手伝うで!」

彼はそれには答えず

「いちばんすごいのん

見せたるわ

(がさごそ)

これや、1982年の

ムートン・ロートシルト

ここに書いてるやろ

1本235フランで買うたんやが

今は10倍以上や!

(もちろん木箱である)」

お世話になっているので

ロワールのピュイイの

とびきりの白を

1本買うてきたのが

はずかしいくらいだ。

その他

登山の靴やギアの収納部屋

工作道具の収納部屋

それにオフィスである。

しかし物は多いが

それなりによく片付いている。

それに

ボクシング選手

登山家

水上スキー

(ヨーロッパチャンピオンだった)

選手の彼のことである。

おびただしい

記念写真やトロフィーが

ところせましとならぶ。

2階はダイニングとリビングだ。

ダイニングのテーブルも

台所、ディナー室、ベランダと3つある。

そして壁に

ライオンの皮をはりつけた

リビングの一角には

いまや伝説となっている

名歌手の歌った

舞台を録音した

膨大なオペラのLP番が

山ほどもある。

目をしろくろしてしまった。

さすが趣味人、体育会系

しかもガラスの外壁・内装工事

専門のサブコンの元社長!

「シロー、キヌエ、

 これ俺らの結婚写真や!」

ブラヴィー!!

すばらしい!

(20年前の記念写真だという)

マイクも若いし

ましてリリアは

むちゃくちゃかわ
いい!

プラチナブロンドが超すてきな

スラブ美女である。

略奪とはまさに、こういうことを

いうのではないのか?

マイク、長年待った甲斐があったな!

とびきりの

シャンパンをいただいて

プールサイドで

あれこれよもやま話をさせていただき

気が付くと8時に近い。

(トゥーンの街、トゥーン湖、

アルプスの山々が

一望できる高台にあるテラスで、

向こう三軒両隣の隣人たちに

「オレの友達や!

日本からきてるねん

ザルツブルグで

知り逢うたんや!」

と大声で紹介してくれている)

夕食のテーブルの

予約をしてある。

早よ帰らんと・・・

というわけで

もっとゆっくりしたかったのだが

丁重にお礼をいって辞去した。

たぶんスイスではOKなのだろう

よっぱらい運転で

ホテルまで送っていただいたのは

ディナーの予約をしていた

8時にぎりぎりの時間であった。

(名誉のために言っておくが

これはかなりおおげさに

書いてある)

「ほんま、ありがとう」

このお返しはなんとかせなならぬ。

「来年は日本にいくわ」

ということなので

あれこれとおもてなしの作戦を

考えていたら

「ところで明日

お昼から暇か?」

と訊いてくださる。

「ええっ???」

「ええ・・・

特に予定はないですが…」

気おされて思わず答える。

「ほんならトゥーンの駅で

 12時にひらうから来いや!」

「はあ・・・」

「午前中はわしも

リリアも仕事あるねん。

プランやが、

ヌシャテルにいこう。

おまえワイン好きやろ。

それにぜひとも

見せたい街があるから。」

「わかりました。ありがとう!」

明日も

お時間を

割いていただけるとのことである。

ほんといいのだろうか?

こんなに良くしてもらって

ひるがえって

私たち夫婦

ここまで遠来の友を

Helzlich Willkommen!

こころから歓迎できるだろうか?

いたく思いいたらされた

1日だった。

御堂筋コンサルティンググループ

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小笠原  でした。


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