御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

さてマービン・バウワーの珠玉のことば

次に、プロフェッショナル・ファーム(会計事務所のような)を運営するための
私にはできていない、耳の痛い忠告をご紹介したいと思います。
ただしこれは自分への課題としてですが。

・服装規定はクライアントとの信頼関係を築くために決められたものだ。
 クライアントに信用してもらいたかったら、無難な格好をしておきたまえ。

・文書作成トレーニングは、クオリティと戦略的理由のためにする。

・彼はクライアントにいつでも敬意を払っていた。
 決してクライアントを非難したりやったことを否定したりはしなかった。
 ただ、新しいアイデアを付け加えてよりよい組織にするように勧めた。

・私の言葉はどう響くのか、相手の反応を考慮に入れなければ、
 どんな判断も適切にはなりえない。

・クライアントとチームを組んで問題解決に取り組むとき、
 彼は決まって経営者にいうことがある。
 リーダーとして、何かを変える勇気を社員に与えなさいということだ。
 彼は、企業のトップを相手に組織改革のコーチングを行なっていたのである。

・事実を示すデータの収集のためのインタビュー質問リストを作成するが
 それが完璧なものになるまで、彼は10回は作りなおさせた。
 彼はこの種の調査を非常に重視していた。・・・
 ・・・現行業務プロセスの改善点を明らかにした上で実行計画が策定された。

・監査は会計知識だけがあればよいというものではない。
 事業の健全性を評価するためにはビジネスの知識は欠かせないというのが彼の持論である。

・現場のパートナー一人ひとりがファームのオーナーであり、
 そのことがモチベーションを高めている。

・彼のアドバイスは、他社にはまねのできない緊密な顧客関係を築いて
 競争優位をめざすということだった。
 そのためには、エンゲージング・パートナーがもっと大きな役割を果たすことが必要だ。
 社長と蜜にコンタクトを取り、自分は顧客のニーズを対極的に把握すること、
 パートナーの仕事ぶりに意見を求めることを意識して行なうようにした。

・彼は経営計画の発表を控えた社長のリハーサルに夜まで付き合った。
 仕事の終わりにクライアントから
 「最高の仕事だった」と言ってもらえることが彼の望みだった。

・私がめざしたのは、私が去ってからもずっと生き残るファームをつくることだ
 それが私の野心なのだ。

この感動的な人格の紹介の本は、最後に次の言葉で締められている。

「企業というシステムには人を育てる働きがある。
 私には、このシステムをよりよいものにする義務があると感じている。
 自分の経験を他の人に伝えようとするのはこのためだ。」

この言葉は、私が考えている
企業の存在価値に、より深い陰影を与えてくれます。

企業とは、人を育む栄養を産み出す源であるだけではなく、
社会において、それを担う人間を育成していく場なのです。

考えてみれば、社会の機関として当然のことなのですが
それを心底から意識して経営に携わっている人間が
私も含め、どれほどいるのでしょうか。

強く強く印象に残り、余韻を与える言葉です。

コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。


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