御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

いま才木と共同で、ある卸売業さんの経営計画を作っています。
月商が約2憶円、社員が60名、拠点6か所というイメージです。
参加して下さっているのは、後継者、営業トップ、各拠点長、経営企画スタッフです。

今日は計画の打ち合わせの最終回、
テーマは人材の育成です。
2つのグループに分かれ、才木は営業の人材育成
私は業務社員の人材育成をファシリテートしました。

業務社員の育成ですが
主に、短大や高校を出て入ってくる女性がイメージです。

わたし「何年で一人前になったらいいですかねぇ?」
Wさん「営業さんが3年ておっしゃってるから、2年?」
わたし「そんなに早くできますか?」
Uさん「そしたらやっぱり3年ですかねえ?」
というわけで3年

最近、他社で検討したことをたたき台に考えていきました。
すると他社とのちがいが明確化しました。
わたし「あるべき姿ですが、一人でいくらの売上を担当したらいいですか?たとえば5,000万円とか・・」
Wさん「よそではそんなにあるんですか?うちでは1,000万円?」
わたし「ええ、じゃそんなに人がいるの?」
Uさん「営業所によりますが、それでも夜10時、11時まで残業しているところもあるんです。」
わたし「ええっ(絶句)」
Wさん「それで今プロジェクトで検討中です。」

いろいろお話をしていくと、引き取りのお客様の応対があるとか。
それも一日何十人も。
そのたびに、カタログを調べ、在庫を調べ、ものを用意し、伝票を切り・・
だいぶ時間がかかっていそうです。
この辺に違いがあるのかもしれません。
とにかく、現在時間分析も進めておられるようなので
また検討できるでしょう。

とにかく3人でお話を進めながら必要なスキル
必要なOJT、体験学習、研修、読書などをまとめていきました。

おおかたまとまって、なんとなくほっと感がただよったタイミングに
Uさん「先生、やっぱりそこに書いてある『ものの見方・・』ですか?
それが大事やと思うんですよ・・」
わたし「うぬっ・・そのとおり(この人なかなかなことをいうなあ!)
ですよねぇ。」
Uさん「それ、どうやって教育するんですか?」

いい質問です!なぜなら私がそれを契機に頭がフル回転しだしますもの
わたしが今のところ考えている、ものの見方教育は
管理者以上を対象にした、儒教的リーダーシップ修養論からの
プログラム組み立てなのです。
そんなのは、高校を出た女の子には通用しないでしょう?

そこで、私の
モスラの幼虫よろしき、
頭の中に貯まっている潜在意識からの思考を
いっぱい思い出し、織りだし、あらたなアイデアを合成しつつ
口から糸を放射する作業が
始まります。

動員されるインプット、体験すみの知識は
・啓発的な本、たとえば「親子教育叢書」「いのちの授業」「原因と結果の法則」「木に学べ」「人を動かす」・・・
・輪読会
・ビデオ映画鑑賞、たとえば「てんびんの詩」「にんげんだもの」
などなど

そこへ、今読んでいるサーバントリーダーシップのすばらしい言葉が
かぶさってきます。
「・・・しかし、リーダーシップの原動力―ビジョン、価値、リーダーであり続けるための力―は、根本的には宗教に関わるものであり、その原動力を培うことこそ、教会のおもな使命である。ほかにそんな場があるだろうか。・・・育成の最前線にいる教会に託されたことは、人を慈しむという昔からの使命と、最近になって必要とされてきた社会秩序への配慮、つまり組織―特定されたある組織―を大事にするという使命なのだ。」
(「サーバントリーダーシップ」(ロバート・K・グリーンリーフ著)P152)

そうですよねぇ。宗教的な心の必要性はそうですよね。
では、現代の日本のどこでそのような場があるのでしょうか?
結局、以前からぼんやりと危惧されてきたように
これらはすべて最終の人材う受け入れ部門である企業に
負わされるのですよね。

であれば、私たちは腹をくくって、
新入社員や若き人たちに、時間を割いて啓発に取り組め!と
いわざるを得ませんし、その場を提供し、
決して強制はしませんが、しかししなければならない課題として
彼らを招き、導き、押し込まなければならないでしょう。
そして、それは価値観の踏み絵になるでしょう。

その踏み絵で試される価値観とは
わたしとしごとの関係性です。

分離;世界(会社・しごと・お客様)はわたしの目的にとっては手段である。
or
統合;世界へのお役立ちがわたしのよろこびである。
でしょう。

わたしはこういいました。
「でもね。若い幹部でも女の子でも、ものの見方の学び方の根本はいっしょですよね。」

それは
1.わたしが生きている意味はなにですか?という質問を投げかけること
 実はその答えは、お役に立つということなのですが
  ↓
2.ではあなたはどういう姿勢でしごとに取り組みますか?
  ↓
3.そのために自分をどう高めていきますか?
じゃないですか?

とホワイトボードに書きました。

まだプログラムは明確化していません。
1はそれでもやはり、簡単な概念をお話せねばならないでしょうね。
たとえば、昔のことばをもってきたり、詩文をもってきたりして
そして、思考をうながす。
「君知るや、明日は散るらむ花だにも、命を懸けてこの時を咲く」
「花はなぜ美しいか ひとすじの気持ちで咲いているからだ」(八木重吉)
あるいは 今までの人生のライフラインを書かせて
何に気づいたか考えさせる。

2.次にてんびんの詩を見せて、何を感じたかを書かせる。
(てんびんの詩の内容はこちらをクリック)
そして、今のしごとにおけるお客様への奉仕のこころを
目標設定させて実践させる。

3.「親子教育叢書」で毎月読書会を開き、しつけの3原則を活かした
よりよい自分になるための新たな視点を提供し
さらなる目標を設定させ
目標の実践での気づきを発表させる。

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