あきんど塾の塾生さんへのお奨めの本(2)
2014.07.24
経営者へのメッセージ
さて、前回の続きの
お奨めの本のご紹介である。
4.会計に関する本
数字に弱いと会社を潰す!
とは実感である。
(このことはいくらいっても
言い尽くせないので
諸兄はよくよく受け止めてほしい)
経営者たるものは
たしなみとして
会計の基本的な知識と素養が
求められるので
ぜひ読まれたい。
・人事屋が書いた経理の本
(協和発酵工業㈱著/ソーテック社刊)
いわゆる管理会計の考え方を
わかりやすく解説したもの。
マネジメントゲームの副教本として用いられる。
入門書として読まれたい。
・実学
(稲盛和夫著/日本経済新聞社刊)
京セラの創業者の著者が、
起業した時代における
会計との関わりを説き起こしたもので、
中小企業の経営者の
会計との関わり方のお手本である。
5.人間学に関する本
よき経営者、リーダーたるには、
能力と人柄の両面で
自らを高めていかなければならない。
特に人柄の面では
、経営の価値観の学びが必要である。
それには
読書と修養実践の両方が
必要であるが、
読書としては、儒教哲学、
偉人の伝記や著書、宗教書などがある。
下記はほんの一例である。
・修身教授録
(森信三先生著/致知出版社刊)
人間学の学びの入門書であり、
また全体のガイドラインとして、
ぜひとも一読いただきたい。
これ一冊あればよいともいえる良書である。
本書は、戦前の教育大学の
授業記録であり、
著者から直接教えを乞うているような
身近な感じのする書物である。
ここから、儒教哲学、二宮尊徳、吉田松陰
などの偉人の思想に導かれる。
・原因と結果の法則
(ジェームズ・アレン著/サンマーク出版刊)
経営者・リーダーとして
もっとも重要な心の持ち方を教えてくれる。
簡にして要、わずか100ページ足らずの
小さな一冊だが、
周りの環境は自らが創りだしているという
普遍の真実を解き明かしてくれる。
必読。
・コーチングの神様が教えてくれるできる人の法則
(マーシャル・ゴールドスミス著/日本経済出版社刊)
著者は大企業の経営者養成のカリスマコーチ。
豊富な実体験から、
成功者の陥る落とし穴、
上記の原因と結果の法則を
みごとに教えてくれる。
同じ著者の
「コーチングの神様が教える後継者の育て方」
も良書で、
事業承継の本では最高の一冊だと思う。
・儒教哲学に関する本など
リーダーが学ぶべき本としては、
「大学」「孝経」「論語」などがある。
安岡正篤先生の本などが
入門書としてはわかりやすいだろう。
そのあとご興味があれば、
司馬遼太郎の目を通した
日本の偉人の物語や中村天風などの
成功哲学もよいだろう。
・プラトンなどギリシャ・ローマの古典
西洋哲学などというと
腰が引けるかもしれないが、
プラトンなどの対話編は
私たちでも読める範囲。
(何しろ、西洋文明は
プラトンの考え方への注釈だ
といわれるくらいである)
プラトンの名文を通して語られる
師ソクラテスの考え方は、
人間の生き方として基本だ。
特に「ソクラテスの弁明」は
人として大事にしてゆずれないもの
の姿と生き方を教えてくれて胸に痛い。
その他、
ローマ時代のキケロ、セネカなど
ストア哲学者の本もその気になれば目を通してほしい。
6.リーダーシップ論
リーダーシップ論も
欠かせない分野の書物だ。
次の各書は参考になった。
・最高のリーダー・マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
(マーカス・バッキンガム著/日本経済新聞社刊)
・サーバントリーダーシップ
(ロバート・K・グリーンリーフ著/英治出版刊)
・リーダーシップ入門
(金井壽宏著/日経文庫)
7.その他
・はじめの一歩を踏み出そう
(マイケル・E・ガーバー著/世界文化社)
起業家必読。
職人→経営者→資本家
という分類と進化がおもしろい。
・富の福音
(アンドリュー・カーネギー著/ダイヤモンド社)
鉄鋼王カーネギーの自伝。
お金に対する考え方がすばらしく参考になる。
成功者は必ず読むべきだろう。
・アイデアのヒント
(ジャック・フォスター著/阪急コミュニケーションズ刊)
アイデアについても重要テーマ。
本書と「アイデアのつくり方」などが好著。
いかがだろうか。
セミナーでお話をしていても
本をご紹介すると
けっこうメモを取られたり
注意をむけられる方がいらっしゃる。
なぜ、お奨めするのか
その理由を話してもらえるとよい
というアドバイスも
いただいたので
書かせていただいたしだいだ。
皆さんのご参考になれば
これ幸いである。
会計事務所の可能性を追求する
御堂筋税理士法人&組織デザイン研究所
大阪 税理士 小笠原 でした。