ものごとを実行できる組織にする方法
2017.06.25
ブログ
『なぜ、わかっていても実行できないのか
知識を行動に変えるマネジメント』
今、読み終えた本の題名である。
私の興味ある分野の一つが
経営計画の実行と実現である。
そのためにこの本を読んだ。
結論からいうと
この本、まあ役に立つことが書いてある。
さすがである。
著者の、ジェフリー・フェッファーは
ハーバードビジネスが選んだ
世界の代表的経営思想家で
第22位というえらい先生である。
さてこの話し、要約すると次のようになる。
テーマはわかっていることを
実行できる組織にするためには
どのようなことをしなければならないかと
いうことである。
つまり
実行する組織の作り方
である。
そのポイントは
①実行をチェックする文化
チェックしなければ話にならない。
チェックしていない会社が多いからな。
②ふりかえりの習慣
ふり返りとは反省である。
これによって、実行への決意が高まる。
③情報オープン…
実行する人間に
必要な情報を知らせていない会社もある。
目的や必要性、現状についての情報である。
これではやれといっても無理である。
④トップの民主主義
トップが金正恩ではだめである。
まあ、実はこれが組織風土を決定する
最大要因ですがねえ。
安心して言動できる組織が要ります。
⑤期待する
ピグマリオン効果という。
サルもおだてりゃ木に登る
というやつである。
そういえば
クィンティリアヌスの
『弁論家の教育』にも
最初にそれが書いてあったなあ。
⑥外部に対する目標
外に向かって競争すべきで
なかでは一丸とならなければならない。
テーマは競争ではなく、
チームワークである。
そのためには、
外部に対する目標が要るのである。
⑦チームワークの醸成
これは➅と同じ理由
⑧評価の工夫(分裂・敗者→協力・祝福)
④~➆を体現するためには
評価のしくみが
それを反映していなければならない。
それゆえ、評価は
やたら個人を批評するものではなく
強み評価、養育、団体的に設計したい。
⑨チームで分かち合う報酬システム
その上で、報酬は
個人プレイ評価型でなく
チームでがんばって成果が出たら
ボーナスをはずむという形がよい。
とのことである。
いかがでしょうか?
こう見ていくと
単に、チェックの話だけではなく
それはほんの一部だということが
よくわかりましたね。
まずプロセス管理、
日ごろのチェックと
コミュニケーションが第一です。
しかし、それに
組織の価値観や評価のしかたが
大きな影響を
もっていることがわかります。
やっぱりそうだよなというのが
率直な感想である。
これから、そうアドバイスしていこうっと。
会計事務所と
経営コンサルティングの融合
御堂筋税理士法人&
組織デザイン研究所
小笠原 でした。