御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

「経費を減らす」
いつの時代でも、なんとも飛びつきたくなる、
特にこのご時世では、何はさておき聴きたくなる
テーマですよね。

ところがこのテーマ、
素人が手を染めるとトンチンカンなことにしかなりません。
あげくにほとんど成果が出ない。
あるいは労多くして益なし
残ったものは、社員のやる気のダウンだけといったことも多々あり。

わたしにとってもとても大きな課題です。
どちらかというとハードルが高い。

それはなぜか?
得てして、「電気を消す!」「携帯を使うな!」
といった単細胞な社長の指令が多いからです。

本来コストの削減は、戦略脳を全開にして
分析、解明、代替案を考えるべきもの
そこまでネイモウに(ひつこく)考える経営者が
ほとんどいない。

ではコストの分析と削減はどうすればよいのか?
これが今日の事務所の勉強会のテーマ
テキストは、ピーター・ドラッカーの『創造する経営者』です。

ドラッカーさんは、最初に
私がいった社長の命令を『キャンペーン式管理』といい
一瞬にしてしりぞけます。
そして真の改革は外部者の力によることが必要であることを
さらに真の業績改善は、
成果の上がる課題に、資源を集中しなければならない
ということを述べられます。
なぜなら業績とは、資源=固定費をいかに
たくさんの粗利に変換していくかということでもたらされるからです。
固定費を考えるポイントは
削減ではなく、生産性なのです。
つまり減らすONLYではなく、
いかに使い倒して成果に結びつけるか
額ではなく、対粗利益(売上高)比率%なのです。

とはいえコストの分析と管理は必要だと

かんたんにまとめましょう。
まずコスト管理の5つの原則を教えてくださいます。
1.コストを多いもの順にならべて考える。
2.コストを活動種類別に管理する。
3.コスト削減にもっとも効果的なのは、そのことをやめること
4.活動全体を視野に入れて全体最適を考える。
5.コストはメーカーから顧客までの全経済活動の視点で考える。

ということで分析は
1.大きなコストセンター(コストが発生するかたまりの活動)をとらえる。
2.その中での重要なコスト発生ポイントをとらえる。
3.事業を業務フローとしてとらえる。
4.エンドユーザーの購入価格を100%として、コスト全体を分解する。
5.コストを特性で4分類する。

さてまずコストセンターですが
ドラッカーさんのケーススタディでは
・物流コスト
・営業・販売コスト
・資金コスト(売掛金、在庫、設備)
・製造コスト
・原材料費
・管理費
・研究開発費
と分かれます。

この中で効果を出しやすいものは
物流費→でもこれはコンサルタントの助けがいりますね。
それにメーカーからエンドユーザーまでの一貫した流れが大事です。
それに在庫、横もち運賃、物流加工、サービスなど課題はたくさん

資金コストは割りとヒントの多い項目ですね。
ぜひいろいろ考えたいものです。
原材料費もウエイトは少なくなっているとはいえ
まだまだメスを入れる余地のある項目です。

こうした分析の上で
メスをいれるべきコストポイントを特定し
それを企業活動の全体像のなかで位置づけ
そのコストポイントをどうすべきか考えていくわけです。

その場合コストの4つの特性で分析して考えていきます。
1.生産的コスト;粗利をあげるための善玉コスト
 →これは生産性、増し分分析でその効果性を考えていきます。
2.補助コスト;粗利をかせぐためについてまわるコスト
 →コストとやめた場合の損失の比較で決めます。
3.監視コスト;悪いことがおこらないように見張るコスト
 →やめたらどうなる?その比較で決めます。
4.浪費コスト;まったく使っていない垂れ流しの未稼働経費
 →まず発見して改善検討、やめる意思決定
   そのためにはトップが見つけることが第一

いかがでしょうか?
そこでコストバスターズの手順
1.コストを大きいもん順にならべる。
 (人件費などゴジラみたいにでかい経費は、個人ごとの分解して)
2.ひとつひとつ稼働率を○×で検討
3.代わりの方法の検討
4.組織図をながめて、業務フローを考える
5.外注費を内作化したらどうなるか考える。
6.単純に仕入ダウンをねらう。
7.もっとも大事な時間の調査と、時間の使い方の改善

もしわたしが経費削減を頼まれたら
こうした切り口で考えます。
経営はおちゃらけではないです。
コストの削減はかなり脳みそをしわよせて
考えてください。みなさんいかがでしょうか?

コンサルティングに強い税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原
小笠原 でした。

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