コトラーのマーケティングの講演をしてみて~マーケティング深堀り宣言
2012.10.04
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昨日、大阪商工会議所さんが主催された
『大商朝活セミナー』でマーケティングのお話をさせていただいた。
題して『コトラー流!社長・リーダーのためのマーケティング早わかり講座』
なんと朝7時から、大阪駅上のホテルグランビアの料亭である。
定員は20名、キャンセル待ちの講座となったようである。
まずはおいしい朝食をいただいて
(わたしは普段はいただかないのだが今日は特別である)、
その後、皆さんの自己紹介
(このビジネス交流も目的となっている)
そして、わたしの話を約40分。
実はパブリックな場所で
マーケティングをテーマにお話するのは今回が初めてだ。
わたしにとっては、大切で貴重な機会だと位置づけていた。
実際、わたしは税理士出身であり、職人・技術者気質がベースにある。
しかし、専門サービスビジネスとして企業的に捉えた場合
すべての企業と同じようにマーケティングは本質的な課題となる。
わたしも、重い腰をあげて、マーケティングに取り組み出したのは、
今から7、8年前のことである。
当時、弟弟子の河原税理士が親しくしていた佐藤元相氏に
ホームページのサポートをお願いしたのが初めである。
佐藤さんには、プロジェクト的に関わっていただき
全スタッフもいっしょになって、集客から問い合わせ、
それに対するオファー、提供物の作成などを
いちから教えていただいた。
その間、大変貴重な示唆もいただいた。
今日、わたしたちの組織が多少とも
発展しているとするならば、それは彼に負うところが大きい。
そういう意味で、わたしの恩人の一人である。
その後も、ヒューマンプロデュースジャパンの茅切さんに
セミナー講師としてのプロデュースをしていただき
わたしがあちこちの公開セミナーに出させていただく機会を作っていただいた。
これも、大変に感謝していて、大なる恩人のお一人である。
かてて加えて、コーチングラボの本山先生のご指導を得て
今も、ない知恵を絞りながら、遅々としてはいるが
日々、マーケティング活動に脳みそと身体を使っている。
マーケティングはマネジメントの中心コンテンツである。
ドラッカーも経営者の企業家的職能は
マーケティングとイノベーションだけだと喝破している。
そのとおりだろう。
そのマーケティングの広範な諸分野を
マネジメントプロセスとして知識体系化したのが
フィリップ・コトラーである。
彼の『マーケティングマネジメント』は
1,000ページにもおよぶ大著、その集大成であり、
マーケティングを学ぶ者のバイブル、よりどころである。
極端な話、これ一冊あれば事足りるともいえる。
その中で興味がある、深く調べる必要がある場合
引用されている研究者の著書を渉猟すればよいのだ。
だからこの本はわたしにとって座右の書の一冊である。
元来、マーケティングセンスなど皆無といえるわたしだが、
さすがに10年近くも試行錯誤していると
それなりに自分のマーケティングに関する考えも
出てくるから不思議なものである。
実践マーケティングはそれをどのように自分のビジネスで
まずはトライ、実行するかだ。
失礼の段をお許しいただいていうと
それをしない批評家には何の益ももたらさない。
また、簡単にお手軽セミナーに飛びついて
手当たりしだい浅慮でやってみるのも効果はほとんどない。
どだい、考えが甘すぎるのだ。
そんなことで簡単に増販できればみんな繁栄しているはずだからだ。
大切なことは、考え抜いて、全体的な絵を描く、仮説を立てることだ。
そして、だいじなことから着手する。
一所懸命に試行錯誤し仮説立てと実践と検証と反省と修正をしつづけた人にのみ
マーケティングのミネルヴァの神はオリーブの冠を授けてくださる。
わたしのマーケティングの大切な心構えは
・すべてのビジネスの場面で、5分間顧客(相手)の心と脳で考える習慣をつける。
・わたしのような凡人にとってはマーケティング的成功は試行錯誤の果である。
(倦まぬ努力と、できるまでやること、そして必ず宝物が見つかる)
ということだ。
コトラーの偉大な功績の一つは
STPというフレームワークを提示したことだろう。
S;セグメンテーション(市場と顧客の細分化)
T;ターゲッティング(その中でどの層を自分のねらいの顧客とするか)
P;ポジショニング(自社の立ち位置≒差別化の視点)
をしっかり考えることだ。
そのあと、具体的な製品サービスを案出する。
それがいわゆるマーケティングの4P(顧客の視点からは4C)といわれる。
プロダクト;どんな製品・サービスを
プライス;どんな価格政策で
プロモーション;顧客に訴え
プレイス;顧客の提供していく
かの具体的設計と実現である。
そしてそれを実践していく。
チャネル政策、販促活動、営業部隊の指揮、ダイレクト・オンライン販売などだ。
やはりお客さまを
税理士特有の批評家的アドバイス(それすらまれだが)としてではなく
増販を力強く実現していくアカンパニスト(伴走者)として取り組んでいくには
(なぜなら、お客様の繁栄が、わたしたちの繁栄の絶対的条件だから)
マーケティングの取組みを提案・実行していけなけらばならない。
今回の発表の機会設定とそのための準備は
まだまだ稚拙極まりないが、
その思考のよい機会になったと思う。
来年はドラッカー講座の次に、
コトラー講座を開こうかと夢想しているところである。
皆さんのお考えを聴かせていただけたらと思う。
コンサルティングに強い 経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。