御堂筋税理士法人創業者ブログ

今年のドラッカー講座も6回目、折り返し点である。
今回のテーマは『意思決定』
わたし的には、難解、お話しにくいテーマである。
それは、その内容が抽象的、理論的だからだ。

だが考えてみれば、経営者の仕事は
いきつくところ意思決定であるといえる。
ドラッカーも、「意思決定はマネジメントだけがする」と述べている。
だから、経営者・管理者の固有の仕事だといえる。
それだけに大事なテーマである。

ドラッカーによれば、意思決定の手順とは
1.決定すべき問題を明確にし、それに対する意見をもつ。
2.必要な情報を集める。
3.反対意見を出させ論議し、いくつか意思決定の仮説を立てる。
4.決定すべきかどうかを決める。
5.役割、期限など具体的に決める。
6.必要な妥協を考える。
7.意思決定の結果についてのフィードバック方法を組み込む
である。

かなり面倒くさい。当たり前だ。
だいじなことの意思決定だからな。
余談だが、だから、こまごましたパターン的意思決定は
自動化しておく必要がある。
それが決裁基準といわれるものだ。
でないと、あなたはささいなことまで
山ほど社員から意思決定を求められる羽目になる。

ところでドラッカーの意思決定のポイントは
まず、「答えについて意見をもつ」という点にある。
そもそもものごとに対しては、
人間は認識を持つこと以外にはできない。
事実などはわからないのがふつうである。

科学的とは
1.仮説からスタートする
2.実験によって仮説を検証する
3.数字で語る
の3条件をもったものをいう。

仮説とは意見である、実験とは試行錯誤である。
経営も科学的にするならば
仮説、つまり意見からスタートするのは当然である。
意見もないなら、経営者、リーダーとはいえない。

しかし、認識、したがって意見は人によるから、
次に「反対意見を出させる」ということが大事だ。
なぜならば、それによって、意見の質、本質を見抜く質が高まるからだ。
これが次のポイントであると、わたしは感じる。
そもそもわたしがこの個所を読んでピーンと来たのはそこにあったからである。

日本人は、聖徳太子の憲法以降
「和を以て貴しとす」ということで
反対、対立、議論といったことには
ネガティブな反応があるのではなかろうか?

わたしなどは特にそうである。
さらに、それを増強するのは
反対を人格攻撃に捉えがちだからだ。

ドラッカーのこの話を読んで
反対はいいこと、いや必要なのだとわかった。

その効能は、次の点にある。
1.社員を組織の奴隷させずに済む。
2.アイデアがたくさん生まれるからよい案が作れる。
3.案の質がブラッシュアップされて高まる。
このことは肝に銘じることだ。

ふだんから中小企業の経営、経営者、幹部に接していて
意思決定をはじめとする思考力が弱いのにはホトホト参る。
「売上を10%あげなければなりません」
という課題、方針があるとして
「じゃ、それどういうふうにして実現するのですかね?」
と質問したとたんに
「・・・」となるのである。

これでは120%実現しないと断言する。
だって、ことばにできないことが実現するはずないからだ。

そこで頭の筋トレが必要になってくる。
これが『思考力』である。
わたしもさして強いとはいえないが、
「いやあ、わたしはアタマが悪いものですから・・・」とか
「いやあ、いい学校を出ていないもので・・・」といった
言い訳はいっさい許さないつもりだ。

なぜなら、そんなむずかしいことを要求はしていないからだ。
いわば、ふつうに運動のトレーニングをすれば
だれでも山にのぼったり、マラソンしたりできるようになるのといっしょだからだ。
つまり、練習不足!である。

ということで、いっしょに『アタマの筋トレ』しましょうね。
いちばん得をするのは、あなたですからね。

コンサルティングに強い 経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


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