ワールドカフェを研究中です。
2010.02.07
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
近ごろ、ホールシステムアプローチ
ということが気にかかっています。
これは利害関係のある人すべてをまきこんで
話し合いをして、洞察を得たり、方向性を考えていこうという手法です。
なぜこれが気にかかっているかというと
トップだけ、幹部だけでものごとを相談して
進めていくやり方の効果性に
いささか疑問を抱いているからです。
人は自分がのけ者にされて決まったことには
すなおに従えないものですよね。
ですから、少々まどろっこしく感じても
排除の論理ではなく、巻き込みのエネルギーで
ものごとを進めるのがよいのだと思うからです。
そうした方法のひとつが『ワールドカフェ』という方法
一同に会して、カフェ的なおもてなしの雰囲気の中で
ポジティブなテーマについてみんなで話し合う。
来月これをあるお客様のところでやってみようと思っているのです。
それで本で研究中なのですが
それにしてもこの本いいですね。
気づきがたくさんあります。
特に質問を、アイデアを引き出すためのパワフルな手段ととらえ
「全身全霊を傾けて他人の話を聴くことが、
アイデア生成のための創造的な力を生み出す
特別な性質をもつのだということです。
そして、アイデアは、話を聴いてもらうことではじめて言語化され
姿を現すものなのだということです。」
ということは大変触発される。
全般に会話が人間の未来を決めるという思想には
経営者が会話というものに対して
どのような姿勢をもつべきかについて
非常な示唆を与えてくれる。
はたして、世の経営者でこれほどの認識にいたっている方が
どれくらいおられるのだろうか?
私も経営計画でコミュニケーションシステムというものを
考えてもらうのだが、よくよく考えなおすと
私のイメージしているコニュミケーションのしくみなんて
20世紀の工業社会の残滓たる、トップダウン、幹部間の
コミュニケーションに過ぎなく
現在のナレッジエコノミーの時代における
創発的、生成的な対話を通じた気づき、アイデア、コミットメントを
創りだすものからは程遠いと気づかされた。
これから、より幅広く、利害関係者を一同に会して
方向性や共通理解を進めていくイベントの必要性を
さらに強く感じる次第である。
いろいろ取組んでみたいことがたくさんでてきた。
追伸
本のなかでビジネスとは
「命を育む栄養」と表現していたのにははっとして感動した。
私は、ビジネスを社会のエンジンとたとえてきたが
発想が武骨で、機械的、工業的で恥ずかしくなった。
さっそく宗旨替えだろうな。
コンサルティングに強い税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原
でした。