一年ぶりの飛騨・鈴蘭高原
2012.06.18
ブログ
一年ぶりに、鈴蘭高原に行きました。
目的は、フキとわらび摘みです。
ゆっくりめ、朝8時半に家を出て、
東海北陸道、高山経由で鈴蘭高原へ
お昼は、少しふもとの
よく立ち寄るおそば屋さんの『平氏ヶ原』で。
奥さんにごむりをお願いして
山菜のあてやてんぷらを出していただき、
家内は冷酒、私はノンアルコールビールで
山菜とおそばを楽しみました。
家内がトイレから戻って、言うには
「ここ、年々きれいになっていってるね。」
このお店は、いわゆる古民家で
奥さんや娘さんはとっても気のいい方
ご主人はまじめな方で
ざぶとんもいつもきれいに揃えてあって気持ちがいいのです。
だから、お客さまがそれなりにいらして
そうして、お店もきれいに維持管理できるのでしょう。
いわゆる良循環だなあと感じました。
そして、高原に上がって
20年来お世話になっている
プチペンション『イエス・ノー』さんにおじゃましました。
一年ぶりのオーナーご夫妻、お母さまが
笑顔で出迎えてくださいました。
「ひさしぶり、元気?」
「ええ、元気です。」
ところで、なにやら、食堂で食器などをひろげて、大わらわのご様子。
ビールなどを入れる冷蔵ケースの場所を移動させて
食堂の収容人数を増やそうと、あれこれ考え中とのこと
これなら、ペンションの方もなんとか
なりわいが立っているのだろうとほっとしました。
始めておじゃましたころは、
まだほん近くのスキー場もあって
冬などたくさんのお客様でにぎわっていましたが、
その後、スキー場が閉鎖されて
わたしもずいぶん心配もしました。
わたしがおじゃましたころは
オーナーの滝本さんはまだ独身の青年で
お母様とお二人で切り盛りされておられました。
その後、それはすてきな奥様とごいっしょになられ
お二人のかわいいお譲ちゃんもできました。
そのお譲ちゃんも、今や小学校6年生と2年生
しばらく見ないと、びっくりするくらい大きくなられています。
さて、この日はあいにく大雨
奥様が摘んであるフキをくださるというので
家内は、もうフキ摘みはいいといいます。
なにしに来たんや?
わたしは、それでももうひとつの目的
渓流釣りに出かけました。
こういう雨の日は、濁流にならない限り
よく釣れるからです。
案の定、ていねいに釣って
あまごといわなを8匹釣りました。
雨はますます強く、日も暮れてきて
糸の目印もよく見えなくなってきました。
身体も冷えて、時計を見るともう6時半
急いで、竿をしまい、ペンションに戻りました。
家内が出迎えてくれて、
「どうや、釣れたか?」と訊いてくれました。
びくから釣った魚とついでに摘んだみつばを出すと
よろこんでくれて、調理場に持って行ってくれました。
あったかな鉱石風呂が冷えた体にやさいい。
そしてふろあがり、お楽しみの夕食
白ワインをあけてもらい、
釣ったあまごのお刺身やみつばのサラダも足して
滝本さんの手の込んだ心のこもった
フレンチ風のお料理をいただきました。
この日はわたしたちだけだったので
彼にも、ワインを助けてもらいながら。
おまけに、いまは朴葉(ほおば)の季節
おかあさま手作りの朴葉ずしもいただきました。
この朴葉ずし、わたしはいちばん好きなのです。
よその朴葉ずしとはちがう。
なので、とってもうれしかった。
20年前、朝早く釣りに行くときに持たせて下さった
その思い出と感覚がよみがえりました。
奥さん、ありがとう。
眠気もここちよく、食事が終わって
すぐに失礼して寝ました。
さて次の日も少し雨が残って
わたしは、早朝から食堂でひとり考えごと。
ゆっくりと朝食をいただいて
あれこれ、最近のお客さまの状況などを
滝本さんからお聴きしました。
大したことはできないのですが、
私なりに、彼の経営の状況は気になっているのです。
なにしろ、家内共々自分の別荘みたいに思っているので
ぜひとも、元気で経営し、
一家幸せになってほしいと願っているからです。
でも、インターネットの集客が95%ということで
あれこれ、ご自分なりに試行錯誤の末
さまざまなお客様とのコミュニケーションで
それなりに予約がきているようで、
とてもうれしい。
わたしは山と川の風景が大好きで、
ふるさとのような居心地のいい場所を
若いときから探してきて
やっと見つけ出したわたしにとっての理想の場所だから。
山、川、山菜、温泉、おそば、釣り、虫、雪・・・
お宿、ムリを聞いてくださる方々、おいしい食事、品ぞろえのよいワイン・・・
これ以上の居心地良さはないくらいです。
お昼前まで、あれこれ雑談をして・・
私からは経営や集客のこと、
彼らからは高山の食べどころ、人の噂など。
最近の情報を情報交換をしてお昼過ぎ
高山に向けて、ペンションを後にしました。
今度は、いつ来よう・・・