御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

今日は25日です。
毎月、お客様にお届けしているニュースレター『瓦町かわら版』の
原稿締切日である。
さーて、何を書こうか?それにしても1ヶ月は速いな(ブツブツ・・・)
とうわけで、できたのが下の文章です。
皆さんのご参考までに。

-瓦町かわら版       復刊第17号 平成21年9月号

 

― 社員のやる気を高める正しい方法 ―

 

■最新のモチベーション理論から学ぶこと


  最近、ゲイリー・レイサムという人の
『ワークモチベーション』という本を読みました。
というのは、やる気(モチベーション)ということが、
私の中でずいぶん長い間大きなテーマで
しかもむずかしい問題だからなのです。

この本はとても参考になりました。
モチベーションについての研究の歴史をずーっと解説し、
現在到達している考え方を示してくれているからです。
おそらく、この手の本ではもっともよい本ものでしょう。


 そこで示されていることを、私なりに理解したことを
お話したいと思います。
そして、それを経営の一助にしていただけたらうれしく思います。

 はたらく人のキャラクターにもよりますが、
会社としては、経営の理念を明確にして伝え、
それに基づいて本人に明確で高い目標を設定させ、
(ここが一番大事ですが)仕事ぶりについてきっちりフィードバックをし、

その結果しごとが達成できれば本人の満足が生まれ、
自尊心が高まります。
それに対して会社が公正な扱いをしてやれば、
さらに満足が高まるというわけです。

  
 ここで、私がなるほどと改めて気づいたもっとも大事なことは、
【やる気が高まるから→業績が上がる】のではなくて、
【業績が上がるから→やる気が高まる】ということです。

これは、プロ野球チームなどを観察するとなるほどそうなのですが、
これはやはり『目からうろこ』でしたね。
しかも、私がふだんお客さまとしごとをしていて実感することに、
ぴったり来るんです。
つまり、やる気があるから勝つのではなく、
勝つからやる気が起きるのだということなのです。


■社員のやる気を高める正しい方法


   ということは、経営者は、社員のごきげんを取って
(ことばは悪いですが)飲み会をするなど、
いろいろやる気を高めようとして策を講じるようなことは本筋でなく、
きっちり目標設定をさせて、
それに対して個人的なコミュニケーションをしっかりとって
仕事ぶりを数字やことばでフィードバックしてあげることが、
やる気を高める本質だということです。

 フィードバックとは、
本人の目の前に鏡をおいて、「あなたの姿はこのようなんですよ」って、教えてあげることです。


 つまり、これは私たちが日ごろ取り組んでいる、
経営計画→実行管理の図式をしっかりと守っていくことが、
業績を高め、やる気を高める秘訣だということを意味しています。

 なーんだ、簡単で当たり前すぎる!?そうかもしれません。

 しかし、私が最近感じていることは、
フィードバックを、適度なサイクルできっちりすれば
必ずその人は成果を出すということです。

 営業なら、週次のミーティングで、管理者なら月2回のコーチングで。

 最大の問題は、経営者・上司が、それをしていないということです。
業績を上げたいのなら、部下としっかり面談して、チェックしてください。それが最も早道ですよ。

 

(小笠原士郎)

コンサルティングに強い税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原でした。



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