名横綱、双葉山の生誕100年の記事を読んで
2012.02.10
ブログ
何気なく、日経新聞を開いたら、
双葉山の生誕100年の記事が目に入って
思わず、じっくりと目を通してしまった。
双葉山といえば、あの69連勝の不滅の金字塔を立てた
古今無双の名横綱である。
私が子供のころは、相撲協会の理事長であった。
よくNHKの相撲中継でお顔を拝見していたものだ。
余談だが、私も子供のころは相撲が大好きであった。
母が当時の大関、清国という人を応援していて
嵩じて、私の従姉に見合わせたという因縁まである。
(悲しい話になるが、その従姉はのち、御巣鷹山の日航機墜落事故で
子供たちもろとも、帰らぬ人となった)
さて、記事の中で、
双葉山に一度も勝てなかった、笠置山という方の回顧談が載っていた。
彼はこう言っている。
「とにかく、一度も勝てないので、なんとかして、どんな手段を使ってでも
勝ってやろうと土俵に登った。・・・
だが、仕切りを一度、二度としていって、
双葉山関の堂々として、ケレン味のない、真摯な姿勢に接していくと、
そんなことまでして、双葉山関に勝ったとしても、
そこにどんな人生の意味があるのだろうと思い始め、
ついには、立会いを早める程度で、
正々堂々と向かっていこうという気に変わっていった。」
結局、笠置山は生涯19度の双葉山との対戦で
一度も勝てなったわけだが、
しかし、チャレンジしたスピリットは、彼の中で
爽やかな、敢闘精神として、心に深く
ある種のやりきった感とすなおな崇敬の気持ちとして
沈澱して、人生の満足感を形づくっていたのではないかと拝察する。
そう思わせる、双葉山の人格の威容もすごいと思う。
ひるがえって、現代の経済社会
グローバル化、インターネット社会、金融工学を駆使した金融資本活動
果たして、このような経済活動技術の進展は
われわれのあり方、生き方にとって
いかなる価値をもたらすのだろうか?
フラタイル(浮き沈みの激しい)で、大衆困窮化の弊害が多いと
感じるのは私だけだろうか?
こういう中で、人類はさらに全体の厚生水準を上げていけるのだろうか?
ブータンの国王がおっしゃるような厚生関数である。
コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。