在庫削減の進め方とポイントとは・・・
2013.01.21
ブログ
ここのところしばらく
資金の問題や銀行借り入れのことについて
お話をしてきた。
お金の要る原因では、
売掛金や在庫という運転資金も重要な要素だ。
そこで、その在庫のことについて
最近、「世界一わかりやすいな在庫削減の授業」という
本を読んで、なるほどわかりやすかったので
それをベースに、お話をしてみたいと思う。
□在庫削減のテーマとはなにか?
まずは次の4つがテーマとなるだろう。
・在庫が増える原因を理解する。
・余分な在庫はどんな問題を引き起こすのか。
・どのように適正な在庫の数を維持すればよいか。
・どうすれば在庫は減らせるか。
□在庫削減の手順
1.倉庫を確認して目標を立て、整理して捨てる。
在庫をどう捉えるか?
在庫はビジネスの脂肪である。在庫は腐るものである。
こうした認識がだいじですねえ。
まずは現場に行って在庫を確かめることである。
そこで在庫が多すぎると感じたら
(ガラガラ以外は、在庫が多いと感じなければいけない)
赤札作戦という5Sの手法で整理する。
とはいっても、なかなか捨てる決心がつかない向きも多いだろう。
その場合、廃棄が決められないものは一ヶ所に集め、
一定期間猶予したあと廃棄するようにする。
これだと納得が行くというものだ。
在庫というものは日数で考える必要がある。
これは賞味期限があるから当然である。
鉄でも服でもなんでもそうである。
次に、在庫コストをつかんでみよう。
ひと月いくらかかるのか?
倉庫の賃料、管理する人の人件費、金利
びっくりするくらいかかっているのが普通だ。
そこで在庫削減の目標を立てることとあいなる。
目標は2つ、資金セーブ目標、経費削減目標である。
2.手始めに売れ筋と死に筋を分ける。
前提は、品切れは起こせないことだ。
売れ具合で常に入庫を管理すればいいのだが・・・
まず在庫といいうものの数量の算式を押さえる。
→ 今の在庫+入荷数-販売数=新しい在庫数となる。
そこでは注文が在庫のアクセルとブレーキである。
次に、在庫を売れている順に並べる。
データ分析の定石である。
目的は、売れている順に注文の方法を決めるので
売れ具合をつかむことだ。
Aランク(上位20%)→定期発注方式(予測方式)で手間をかける。
Bランク(次の20%)→発注点方式
Cランク(それら以外)→ダブルビン方式
それぞれの方法は後でお話したい。
そして、整頓を行なう。
整頓の効果とは、見える化と仕事の効率アップである。
ちょっと、出かける時間が迫ってきた。
この続きはまた明日でも。
コンサルティングに強い経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。