御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

今日は宮崎訪問の日です。
早朝8時、降り立った宮崎空港は快晴、暖かいです。

あとで夕食をともにさせていただいた
社長さんがおっしゃったのですが
「大震災の関係で、新燃岳の爆発のこともなんだったのか?」
という感じです。

毎月、恒例の工場改善の日です。
先月は、目標だった生産と売上の数字をついに達成したことを
先にメールでいただいておりました。
お迎えに来ていただいた専務も意気軒昂です。

さて、お客さまの会社に着いて
息つく間もなく
若手の人たちが資料を持って集まってきました。
みなさん明るく元気な様子
なにより目標を達成したよろこびに満ちています。

それでさっそく
経営のコックピットに基づき
生産現場のさらなる分析と改善の課題を検討していきました。

もちろん目標の達成はすばらしいこと
全員の誇りです。
でもそれは野球でいえば
厳しい練習をして、対外試合に勝てたよろこびです。
祝勝会をしたら、もうそれは過去のこと
次は、県大会で優勝していかなければなりません。

今日、わたしが問いかけ、取り組むのはそのこと
そのための次の一手、さらなる猛特訓、練習です。
さらに問いかける算数の内容が複雑になってきたかな?
専務や皆さんのお顔の表情もやや厳しくなってくるのがわかります。

今日は、社長やもうひとつの部門の事業部長もご参観
でもそれにも臆せず、若い管理者たちは
「最終工程で、歩留まりを1%あげれたら、
製品を○○個増産できます。
そうすると売上が月に800万円増えます。」
私が、「ええ!そんなに??ほんと??」と問いかけると
その道の大ベテランの社長さんが
「確かにそうなる!」とお答えいただく。
それにしても、すごい成長だなあ。
現場の改善を、即座に、常にお金で表現できているのだから。
「すごいなあ!」拍手である。

私もメンバーへのペーシングも忘れて
数字と格闘、自分なりに
モデルの正当性を確認しておく必要があるからです。
この材料投入でこの算出、それが次工程に行ってこうなる、
するとこうなる、最終の製品産出高はこうなる。
原材料費と売上高の関係はこうなる。
粗利益はこれだけ得られるはずだ、
すると粗利率は○○%になっている!?

これは、実態をあらわしているのだろうか?
財務の数字、キャッシュフローとあっているのだろうか?
業界の平均値と合致するのだろうか?
どうやらライクリー(あたらずとも遠からず、ほぼほぼそう)
のようです。

さて、へぼコンサルタントは
ようやく、この会社の生産の流れ、
そこで得られている成果、そこに投入される原材料とコスト
そして、加工変換される効率などが
マクロ数値のモデル化することができました。

ここでのねらいは、
想定される操業時間、稼働率、生産のタクトタイム
材料の歩留まり率(不良率)から
材料の消費高が決まり、それにより良品の生産高が決まり
それにより、スクラップの発生高などを決めていく点にあります。

一方では、各コストセンター(職場)の固定費が予算されますので
それにより、売上高、粗利益、固定費、利益が計算されます。

この予算は、上記の生産における
製品の市場価格、原材料の市場価格、
各生産技術における効率、効果性についての
一定水準を仮定して計算されるわけです。

したがって、今後はその実績を毎日、毎月測定して
その予実の差異をしっかり視ていけば
業績の管理、統制、利益の改善ができていくでしょう。

ようやく、生産現場の経済フローの全体像が
見えてきた感じがします。

そして、その知見をもとに
来る来期の予算を立ててみることになります。
専務には、次回までに来期の予算計画を立ててもらうことにしました。

さて一方、この成果と生産性とは別に
工場業績改善の別のテーマとして
固定費の分析があります。

その分野では
前回若い人たちにお願いしていた
各職場の各人がどのような仕事に従事しているかの
割合を推し量って出してもらった資料が出てきました。
ここらあたりの宿題実行力がすごい!

それによると、
各機械にかかっている工数、
その他リフト、選別などにかかっている工数が
概算で出てきました。

さて、その説明をさっと受けて
これを職場ごとに集計してもらうこと
各作業の内容、目的、意義はなになのか?
それを定義してもらうことをお願いしました。

それはつまり
「この仕事は何のために人手がかかっているのか?」
を問うことです。
リフトとは、運搬です。
それはなぜ必要なのか?どのような価値を生むのかを
考えていくわけです。

そして、各職場で
いかにすれば、
もっと早くできるか?
もっとうまくできるか?
人手をかけずにできるか?
もっと多くできるか?・・・

考えられる対策、その場合の効果をお金であらわす
もしコストがかかるならそれも書いてもらう。
それを宿題にさせていただきました。

次回は、
来期の予算について目算を立てること
固定費から見た生産改善の可能性をみんなで検討することが
テーマになるでしょう。

社長のお顔もずいぶん楽になられたようにお見受けしますし
別部門の事業部長からも
社内の雰囲気がよくなってきたとのご意見をいただけました。

私としては、とてもうれしく思います。
来期の業績の見込みも見えてきました。
さらに、次の展望を見すえて
今後取り組むべきことも考えているわけです。

私のパートナーである
専務にも充実した1日だったといえるのではないでしょうか。

夕方は、社長さんほかの方々と久しぶりに意見交換
今日は当地でぐっすり休んで、翌早朝帰阪します。

コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。

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