年に一度の恒例 京都南座の歌舞伎顔見せ見物
2009.12.19
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
今日は年に一度のお楽しみ、
京都南座の顔見世歌舞伎の日である。
毎年、吉本など芸人さんのお客さんが多い、
ミナミの割烹『ごんべ』の女将さんにお願いして
席を取っていただいている。
いつも月亭八方さんの奥さんを通じて
お取りいただいているらしい。
それにお昼は南座に続いている
花吉兆さんでの懐石弁当の席を
家内が手際よく取ってくれているので
それも楽しみである。
さて南座、今日の席は7列目、6番と7番
どんな席だろうと行ってみたら、
なんと、花道の真横の席である!
これはすごーい!!大感激である。
さて今年の昼の部の出し物は、
1.佐々木高綱
源氏ほう起に呼応して馳せ参じようとしたときに
馬を盗んで馬子を切り殺した男で、
今は悔い改めて馬子の子供を養っている。
源頼朝を窮地から救った命の恩人だが、
頼朝が約束の報償をほごにしたことで
無常観を感じている男の話。
梅玉が高綱を演じる。
2.一条大蔵譚(ものがたり)桧垣・奥殿の場
源氏再興を画策する忠臣、吉岡鬼次郎が、
今はバカ貴族一条大蔵卿の妻となった
源義朝の愛妾、常磐御前をいさめに行く話
それに実は一条卿は源氏ゆかりの立派な男であったという話。
菊五郎がむずかしい一条卿を演じるのが見もの。
3.お祭り
江戸の鳶棟梁松吉が華麗に踊りを披露する。
片岡仁左衛門のいなせな鳶頭ぶりが見もの。
華やかで、大騒ぎな江戸の風物が楽しい。
4.恋飛脚大和往来
おなじみ梅川忠兵衛の物語、藤十郎、仁左衛門、玉三郎の豪華共演
そのどれもがよかった。大満足である。
特に、梅川忠兵衛の坂田藤十郎、片岡仁左衛門、
坂東玉三郎の共演は見事である。
顔見世ならではの豪華な顔ぶれ。
坂田藤十郎の忠兵衛と恋敵、
嫌われ者八右衛門の片岡仁左衛門の
テンポよい掛け合い、
死出の旅にでる忠兵衛、
それを見送る廓の女将おえん、
最後の花道を効果的に使った
坂田藤十郎と坂東玉三郎の凛とした
張りつめた名演はさすがである。
なかなか口では伝えきれないが、
ほとばしるようなエネルギーを放つお二人の目
印象に残る演技であった。
私の真横の花道を渾身の演技で
通り過ぎる藤十郎を見上げて
私はこころからの拍手を送り、
えもいわれぬ陶酔感を味わうことができたのである。
幕が下りて、劇場の外に出た瞬間のあの満足感、
歌舞伎を見た後の独特の感覚である。
南座の風情と役者の看板、出し物の絵、
次を待つ人だかり
四条通を八坂から河原町へと通り過ぎる人々
京都の師走の風情
それらが渾然一体となって、私のこころを包んでくる。
至福の時間となるのである。
さて今年は大阪に帰って、
どこかで酒を飲みながら
家内と今日の役者の談義でもすることにしよう。
コンサルティングに強い 税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原
でした。