御堂筋税理士法人創業者ブログ

私たちは、
中小企業の経営者や幹部です。
だから事業を通じて
暮らしを立てています。

そんなことは
当たり前すぎて、
ふだん気にも留めていない
のではないでしょうか?

でも、経営には理念が必要です。
何のために、事業をしているかです。

それは、ものごとは目的が
もっとも大事だからです。

歴史に目を向けてみると
古来、長い間、
商売人というのは
蔑まれてきたことが
多いのではないかと感じます。
キリスト教社会でも、日本でも。

大切な食料を作る農民や、
生活に必要な
ものを作りだす職人は
保護の対象でしょうが、
お金を融通する金融者や
ものを流通させる商売人は
濡れ手で泡、
あるいは他人が辛酸をなめても
自分だけ大儲けして
ゴージャスな暮らしをしている
ということで
為政者からも、宗教家からも
庶民からも、
憎悪の対象になったことも
多かったのではないでしょうか。

現在では、
職業に貴賎なしというけれど
私たちは、自らの事業に
誇りと自信をもちたいものです。
そして、従業員の人たちにも。
また、経営者として
してよいことと、してはならないことを
きちんと見定めるためにも。

そんな思いもあって、
最近、3冊の書物を
読みました。

2冊は、日本の本で、
1冊は、西欧の本です。

一冊目は、石田梅岩の
『都鄙(とひ)問答』です。

この中で、梅岩は
「商人にとっては利ざやは、
 武士のとっての俸禄である。」
と宣言して、
利益を取ることの正当性を
主張しました。

その後、梅岩の思想が
燎原の火のごとく
広がったことをみると
商人たちに力を与えたのでしょう。
また、それは商道徳の
高揚にも力与ったはずです。

二冊目は、渋沢栄一の
『論語とそろばん』です。

明治の企業家王
渋沢翁の実業哲学です。
論語の思想を
経営においても基軸としたのは
当然のことだと思いました。

三冊目は、
マックス・ヴェーバーの
『プロテスタンティズムの倫理と
資本主義の精神』です。

カルヴァン主義やピューリタンの
思想が、資本主義の精神の
原動力となったという話です。

彼らは、神による救済を
現世でのストイックな生き方
に求めました。

厳格な生き方
営利の追求と質素な生活
その結果の利益創出と
社会への還元が
その内容と結果です。

一刻の時間も大事にして
仕事に励んだそうです。
ちなみにスイスが
時計の名産地なのも
こうした思想から
来ているものだそうです。

世の東西の差こそあれ、
金がもうかることと
その正当性をどう根拠づけ
勇気づけられるかは同様です。

今に生きる私たち商売人は、
そこからなにを教訓とするかです。

目的と手段を
はきちがえてはならぬということ
ではないでしょうか。

目的は人々の幸福増進で
手段は金儲けです。
いや手段というよりも、
必要条件でしょう。

ところが、
目的は幸福増進で、
手段が金儲けなのか
目的が金儲けで
手段が幸福増進なのか
どっちの組なのかで
人々の評価が決定的に
異なってしまいます。

わたしたちは、
メフィストファレスに魂を売った
ファウストになってもよいのでしょうか。

コンサルティングに強い
御堂筋税理士法人&経営エンジン研究所
大阪 税理士 小笠原 でした。


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