真々庵
2017.12.06
ブログ
昨日、
京都、東山南禅寺の北にある
松下幸之助さんの別邸である
真々庵を訪れた。
そこは、幸之助さんが
会長に退かれて
PHPの研究の場とすべく
昭和40年に購入された
瀟洒な邸宅であり、
現在はパナソニックの
迎賓館となっている。
1,500坪の敷地に
疎水の水を導き入れ
自然らしさを大切にして
造園された庭園が
すばらしい邸宅である。
年間に80組程度しか
お迎えをしない非公開のお邸だが
パナソニックさんの幹部のご尽力と
ちょうど館長さんが学部の同窓生
というご縁もあって
お客様のお伴で
光栄にあずからせていただいた
という次第である。
玄関を入ると
お庭が一望できるお部屋があり
一枚のガラス窓越しに見るその景色は
東山三十六峰を借景として
垂涎のものであった。
松下幸之助さんのお写真が飾られていたが
とても柔和なご表情である。
館長さんのご丁寧な解説では
これは、よそ行きのお顔とのこと
その部下の𠮟りぶりは
半端でなかったという。
翁は、
部下が全力でしごとに取り組まなかったとき
そして
お客様などに誠の至りを尽くさなかったとき
烈火のごとく叱ったという。
反省させられる話である。
そのあと、誠に丹精込めて
手入れされているお庭を
拝観させていただいた。
さて、お庭には
お茶室と根源社と名付けられた
神やしろがある。
幸之助さんは
お茶をご趣味とされたようだが
それは『素直な心』を旨とされる
翁にとって素直になれる
時間だったからだと説明される。
たしかにそう感じた。
また神やしろは
ご家族でお一人だけ
ご長寿を授けられた翁が
実感した宇宙の意思と本人の使命に
感謝と祈りを捧げる場所であったという。
そのわきに広がる
白州に立ち佇む杉の木立が
鮮烈な印象である。
素直な心で生きれば
ものごとはうまくいくというのが
自然の理法であるという
信念には深く共感できるものがあった。
お茶を一服いただき、
最後に
多くの人間国宝を支援してきた
翁を記念して常設展示されている
地下の作品展示室を参観させていただき
おいとました。
濃密で、至福の時間であった。
感謝。
会計事務所と
経営コンサルティングの融合
御堂筋税理士法人&
組織デザイン研究所
小笠原 でした。