御堂筋税理士法人創業者ブログ

私の大事な仕事に、

幹部の育成がある。

 

経営の実践で育ってもらうのだが

マネジメント・スキルも必要である。

 

そのひとつが、算数である。

ビジネスに算数は欠かせないから

重要なのは当然である。

 

しかし、かく言う私自身が

実は算数に強くないのが悲しい。

 

それが中学時代からずっと、

コンプレックスになっている。

 

極めつけは大学に入ったときだ。

あまり深く考えもせず

経済学部経営学科に入った。

そしてすぐに

算数が必要だとわかった。

 

行列に偏微分!

・・・ご覧パレードが往く♬・・・

(山下達郎&大瀧詠一)かあ?

偏頭痛が起こった。

それっきり、勉強とは縁がなくなった。

そしてマージャンづけの生活になり

大学の4年間を棒にふった。

 

なぜそうなのかを

自分なりに反省してみると、

 

1.めんどくさがりでしんぼうが足りない

2.計算能力や空間・図形的知覚が高くない

 

性格と脳みその特性ですね。残念!

 

・・・とばかりもいっていられない。

そこで最近、科学と算数の本を

むさぼり読んだ、まさに。

 

発端は対話型組織開発の本だった。

組織開発とは、

たとえば皆さんの会社を

よくする取り組みのことだ。

 

最新の組織活性化における

コンサルタントのかかわり方は

上から目線での指導ではなく

メンバーの一員として

彼らみずからの力を恃む

というありかたである。

 

それは、

組織や生きものといった有機体には

自己組織化という力が

あるからだというのが

学者の理屈である。

へえ、そうなんやあ。

 

そういった理論の背景には

複雑性科学=カオス理論の

知見があるという。

それはなんだ? 知りたくなる。

子供と一緒である。

 

複雑系科学の発達の系図は

20世紀における

認識哲学と量子力学の

成果の歴史とともにある。

 

簡単にいうと

世界というものは

我 対 対象物 の

合理的世界ではなく

関係性の世界である

という考えだ。

ええなあ、思想的である。

 

物理の世界では、

ものが動くという理屈は

遠く、ギリシア時代の

プラトン、アリストテレスの知見から

キリスト世界の神の力を経て

勇気あるガリレオが

重力や加速度の実験で突破口を開き

ついにニュートンが

天空と地上の運動を

万有引力というコンセプトで

統一的に説明した!

 

 

実にシンプルで

美しい方程式である!

 

ニュートンは尊敬され

その後300年以上も世界を支配し、

今も支配し続ける。

 

史上最高の発見、思索、思想

といわれるニュートンの考えも

20世紀に入り、

ついに

アインシュタインの相対性理論

ボーアなどの量子力学によって

ブラッシュアップされ

修正されていった。

特に生き物や組織といった有機体では

カオスの縁といって

活性化した環境の中から

創造と発展がなされるというのが

その知見である。

自己組織化という。

 

ところで

こうした思索ではすべて

数学という

思考ツールが必須である。

 

そう!数学は

文学に言葉が必要なように

物理や経済学などさまざまな

学問の思索のツールなのである。

複雑な関係を

ギリシア文字や記号で表現し

概念や因果、思考プロセスを

ビジュアルに表現する。

 

算数なくして学問なし!

当然

経営にもマネジメントにも

それは必要となる。

 

長ったらしい説明であったが

私が何としても

算数を克服したくなった動機である。

 

数学はなんのために必要か?である。

 

まず抽象的思考の極みである。

論理的思考プロセスの訓練である。

そしてほかの学問での思考方法となる。

と、こういうわけである。

 

そこで数学、いや算数、いや数字

こいつはまか不思議なものである。

 

数学の分野は、

数論、代数学、幾何学などに分かれる。

そして、数論はその基礎になる。

 

簡単に云うと、数の話である。

数の性質や扱い方。

 

思考の原点は、分けることだという。

分けると次に

グループ化、

つまり分類したくなる。

そして比べる、

つまり比較したくなる。

さらに推し量る、

つまり、因果を推察したくなる。

 

そして・・・

予測できるようになる。

神頼みでなく、

理屈で暮らせるようになる。

自然現象を説明し、

予測できるからだ。

 

さらに、自分と結びつけ

反省し、改善できるようになる。

人間らしくなったなあ。

 

これが思考のシステムだ。

 

数とは不思議なものだ。

にんじんが2本というのはまあいいが、

にんじんとウサギの耳で2本

というのはいかがなものか?

 

いかにも抽象的思考の分野である。

1、2、3・・・と

数えられる。

 

原始人らしいこのレベルだと

頭を悩まさなくてすむのだが

われらがインド人、バビロニア人、

エジプト人、そしてギリシア人たちは

それでは済まさなかった。

必要性と遊びから

どんどん頭を使っていった。

 

数の扱い方は

+、-、×、÷ である。

+は足すであり、計算の原点だ。

-は+の反対である。

 

×は複雑な+を簡単にする計算機である。

÷はその反対。

いずれも相似に役立ち、

拡大したり縮小したりするのに便利だ。

 

むずかしい話になるが

+だけはその証明を演繹できない。

どこまでいっても

その正当性を保証できないからだ。

どこかで突然、断崖絶壁が

待ち受けているかもしれない

n+1が保証できないからだ。

足し算だけは帰納する以外にない。

それ以外は演繹できるという。

 

さて数に関する

人間の知恵の発達、

<
p>概念の進化は、

インド人の数字と0の発明

が起爆剤となった。

10進法が確立し

超簡単な位取り計算が

できるようになった、

感謝、感謝である。

 

そして

1、2、3・・・という自然数から

引き算における

マイナス処理の必要性から整数へ

(マイナス ! なんという不思議さ)、

 

次に、割り算における

整数だけでの不足から

少数へ、さらに分数へ、

 

さらに、割り切れなさの表現の必要性から

無理数へ、つまりルートである。

 

極めつけ、

あらゆる2次方程式についての

答えの定式化の必要性から

虚数 i へ

 

そして・・・

無限へと広がった。

(これはパンドラの箱

考えることが不可能だし

頭が痛くなる)

 

「教育者は児童をして

その祖先が通過した跡を

一層すみやかに、

しかも段階を破らずして、

ふたゝび通過せしめなければならぬ。」

(ポアンカレ『科学と方法』)

 

そして、計算の簡単化、

算数パズル、形や動きの説明へと

代数や幾何が進化していく。

 

やれ、n次方程式、対数関数、

微分と積分、三角関数、行列

関数グラフ、図形の式・・・

すべて私にとっては、

頭痛とコンプレックスの元だが。

 

でも数学愛好家には美だという。

シンプルで美しく、useful!

 

「数学的優美の感、

数と形式との調和の感、

幾何学的典雅の感、

これらは、すべての

真の数学者が知るところの

真の審美的感情であって、

実に感受性に属するものなのである。」

(ポワンカレ『科学と方法』)

 

なんの役に立つねん?

これが私の心にある

いらだちと怒りの叫びである。

 

それに対するご回答

 

三角関数・・・測量に役立つ

それにサイクリックな現象を表現できる、

 

対数・・・掛け算を足し算に変換し

めちゃでかい数の計算を簡単にする

(なにせ、むかしは計算機がなかったから

計算に一生をついやした学者もいた)、

 

微分・・・瞬間の変化の率がわかる、

積分・・・変化の全体から合計がわかる、

 

行列・・・位相の変換が一発でできる、

などなど。

 

ヴィトゲンシュタインほか

さまざまな哲学者や科学者に

懇切丁寧に説明していただいたおかげで

長年のこの心のさけび

コンプレックス、痛手、渇望感が

かなり収まった。

 

という、けっこう長い道のりを経て

結局、私は何を求め、

何を言いたかったのか?

 

要は、ビジネスマンは

算数がある程度できんとあかんよね

ということである。

 

なぜならビジネスマンは

成果をお金で測られるからだ。

因果な仕事である。

 

では、その中身とは?

 

1に決算書である。

儲けてお金が残ったのか?

その理由を分析し説明でき

さらによりよくする方法がわかる

ということである。

 

2に利益方程式である。

利益=売上高×粗利益率-固定費

p=ms-f

シンプルで説得力ある。

デカルトさんに感謝して

代数幾何すると

損益分岐点図表となる。

 

幹部は、固定費、粗利益率を覚えて

損益分岐点を理解し

それを踏まえてもっと儲ける

その計算力を支える力である。

 

3に、PQ思考である。

儲けは、利ざや×稼働である。

一個々々の利益、利益率と

つぎ込んでいる投資、

つまり資産の稼働、回転で

考えなければならない。

大儲けする思考を支える力である。

 

4に、経営の数字による見える化である。

ドラッカーさんは管理手段と宣われる。

つまり経営の活動のポイントに

メーターをつけて

数値制御せよということである。

弊社ではコックピット®と称する。

 

5に意思決定である。

何かを決めるときに

なんぼ儲かるねんと推理する力である。

 

何かをしたら

売上と費用がなんぼ変わるか計算する

増分思考と

 

大きな買いもんをしたら

元がどれくらいとれるかを計算する

投資収益性計算である。

 

あとリスクをさけるオプションや

年金数理など

大学院生向けの高尚な算数もあるが

割愛!

 

これらをチョーわかりやすく

数字の苦手な大人のビジネス算数教室

で教える。

 

これがけっこう引合いのある

私の漫談のネタである。

東京商工会議所さんや

MUFGさんなど御用達してくださる。

来週も紀陽銀行さんで

高座に上らせていただく。

 

チョーわかりやすく説明して

皆さんにわかった!

といってもらいたい!

それが私の勉強の起爆力なのである。

 

「吾々の数学は

哲学にも物理学にも

共に界を接する。

吾々の努力するのは

この二つの隣人のために

ほかならない。」

(ポアンカレ『科学と方法』)

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原 でした。


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