算数の力をどうして強くするか?
2009.12.24
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
ビジネスマンは数字に強くなければいけません。
ではどのようにすれば数字力が身につくのでしょうか?
最近、1、2の方から数字の研修を打診されていて
ふと思いついたことをつらつら書いてみましょう。
数字の研修は2日要りますね。
・決算書を見て評価する眼を養うのが1日
・具体的に『儲けてお金を残す』ためのアクションができるために1日
まず、自社にせよ、得意先など他社にせよ決算書を評価する方法ですが
・『経営の診断書』でビジュアル(グラフ的)に
P/L、B/Sを事例会社と業界標準との比較で評価する。
・そのうえで、『経営のものさし』を当てて事例会社の
儲ける力、お金の効率的使い方、お金の残り方を評価する。
ここまでは、今までもしている内容です。
そこに、P/L、B/Sのパターン分類をして
それぞれの評価、その原因、対策をしっかり納得してもらいます。
B/S(貸借対照表=お金の使い方と出所)では、
1.本当にお金をたくさん使っているパターン
・売掛や在庫(運転資金といいます)が多い
・設備投資が多い
・その他のことやものにお金をつぎ込んでいる
・手許の資金が多い(資金の余裕を求めるタイプに多い)
2.不適正な経理で、使っているお金が多く見えているパターン
・売掛や在庫のふくらましや不良在庫・貸し倒れの未処理
・設備の減価償却をしていないか、値打ちの下がったものを
評価ダウンしていない
→これらは、それを落として1のパターンに戻して評価する。
3.資金の出所が他人依存のパターン
・仕入先に長く支払を待ってもらってしのいでいる
・銀行特に短期借入に依存している
・お客様からの前受でしのいでいる
・経営者自身が会社に貸し付けている
さて、こうしてお得意先のB/Sを見て、このパターン表に照らせば、
業界の標準形から見て、その会社がどのパターン(症状)を
来しているかがわかります。
4.そこで、理想形とはなにかを示します。
そして、そうなるためには何が必要か?
これが、研修の理解の求めるところです。
・売掛金と在庫を管理する方法
・設備投資をするべきかどうかの意思決定法
・要らないものを買わないようにする方法
・資金繰りの管理法
・お金の調達のしかた
・そして、なにより利益への執念
それぞれの症状によって、処方箋もちがいますが
決算書を見た人が、まがりなりにも処方できれば
この研修の成果としては上々でしょう。
今日はこれくらいにしてと
また機会があれば、具体的に『儲けてお金を残す』ための
アクションができるためにはどういう勉強が必要か
お話しします。では
コンサルティングに強い 税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原
でした。