御堂筋税理士法人創業者ブログ

昨日、朝からお客さまの会社(メーカー)を訪問した。
最寄りの駅に、幹部の方に迎えに来ていただいた。

遠隔地の場合、よくそういうケースはあるのだが、
その場合、車の中で、お客さまの最近の経営の状況や
お持ちの問題意識をお聴きするようにしている。

昨日もそんな話をお伺いしている中で
わたしたちといっしょに作った人材育成のしくみを使って
組織的に社員の能力開発ができているのか訊いてみた。

すると、実のところなにかとバタバタして
実行が、はかばかしくないとのことである。
そういうことはよくある。

そこでわたしはHさんにお話した。
わたし「Hさん、人材育成は、経営では
    重要性という点では別格の仕事やねえ。」
Hさん「といいますと?」
わたし「まあ、家庭でいうたら子育てといっしょとちがうかなあ?」
Hさん「・・・」
わたし「夫婦が、仕事に忙しいからいうて、
    子育てをせんということはないもんなあ・・・
    そんなことになったらえらいことになる。」
Hさん「なるほど、そうですねえ。」

わたし「僕もそうやけど、
    大きなって、親に感謝するこというたら
    しつけてもうたことと教育を授かったことやないか?」
Hさん「・・・考えてみれば、わたしもそうです。」
わたし「そうやろう、それに比べたら
    なにか買うてもろたことなんか小さなことや。
    なにせ、教育がいちばん大きな見返りを生んでいるもんなあ。」

わたし「いわゆる、『釣り方を教える』ということや」
Hさん「釣り方?それなんです。」
わたし「魚を与えるな、釣り方を教えろ」
    「つまり、釣り方を教えたら、あとは自分で魚を獲って生きていけるやろ。」
Hさん「あっ、なるほどそういうことですね。」

わたし「子供たちが大きうなって、
    みんな自分で魚を獲ってくるようになったら
    その家は繁盛するわなあ。」
Hさん「ふむふむ」
わたし「会社もおなじとちがうやろか。」
Hさん「(しみじみと)そうですねえ。」

わたし「教育は地味で気の長~い取組みやけど、
    そこを信じてする以外ないもんなあ。」
    「だから忙しいとか、関係ないのや、
     だから別格なんや、張り出し横綱なのや」
Hさん「よくわかりました。」

これは、私自身に対する、戒めでもあった。

コンサルティングに強い経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。

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