御堂筋税理士法人創業者ブログ
数年前、ある経営スクールで受講生として参加された
Tさんからメールをいただいた。
メールには、私の話を聞かれて、意識が覚醒された想い出が綴られている。
拝見して、面映ゆいと気分を感じるとともに、
そこに、経営に果敢に立ち向かわれている
若く、真摯で、勇気ある経営者の、魂の叫びを聞いた思いがあった。

そこで、Tさんのご了解を得て
その全文を皆さまにご披露するしだいである。

『小笠原士郎先生

   B社のTです。
 たいへんご無沙汰しております。
 先生、お元気ですか。

 昨年は価値観講座で学ばせていただき、とても有意義でした。
 今年もあれこれと学びに手を出し、会社に持ち帰っては実践しています。

 ○○スクールでお世話になったのが2009年。

 その前年のリーマンショックの影響で××××万円の経常赤字を出した年度でした。
 その後、2010年度は○○万円の経常黒字。
 2011年度は○○○万円の経常黒字。
 なんとか回復の軌道に乗せています。
 中期経営計画書も3回目のものを作り終えました。
 ここまで来れたのも、○○スクールで出会った小笠原先生のおかげと感謝しています。

 さて、きょうは一つお願いがありメールさせていただきました。

 今月○日に○○で「若手後継者の勉強会」というところでお話をさせてもらいます。
 これから家業を継ぐ若い人々が、私のようにすでに事業承継をした人の
 具体的な体験談を聞いたりしておられる会です。
 不肖、この私が話をさせていただくことになり、名誉に思っております。

 そこで、私の事業承継の体験談をお話しするのですが、キモとなるのが○○スクール

 しかも小笠原先生の第1回目の授業で受けた衝撃のことを話したいのです。
 私が受けた衝撃とは、先生にいただいたレジュメにあります。
 「私が見聞きする、2代目の直面している課題」
 単に営業や現場の担当の仕事しかしていない。・・・で始まる10項目です。
 ここに私はいっぱいマルが付きました。
 ―――――――――――――――――――――――――――――――
×× □単に営業や現場の担当の仕事しかしていない。 
    □経営状況について、あまり知らない、知らされていない。 
    □親父がいつまでも経営者の地位にしがみついている。 
    □親父がノーテンキな経営姿勢で経営状況が悪くなっている。 
    □親父の兄弟など、できの悪い親戚などが幹部でいる。 
    □古参社員との確執が予想される。 
×  □株式がむやみに家族・親戚・社員・知人に分散されている。 
×  □決算書の見方がわからない。 
×  □経営のスキルを知らない。 
×  □経営者としての力量が乏しい。⇒経営者になってはダメ 
 ――――――――――――――――――――――――――――――――
 次に「親父の時代とあなたの時代:経営環境の違い」のマトリックス。
 現状の厳しさを突き付けられました。

 そして「健全企業の経営者に共通した行動パターン」と、
 「倒産にみちびく危険性のある経営者の特徴」
 ここでも、後者の項目には、たくさんのマルが付きました。
――――――――――――――――――――――――――――――――
「健全企業の経営者に共通した行動パターン」
×× □ お客様によく会い、お客様の話に耳を傾けている。(自分の話はあまりしない)
×× □ 社員の話、意見をよく聴いている。
×× □ 経営の理念を明確にし、それを自ら守り、いつも社員に示している。
×     □ 未来の創造、生産性の向上など、何に取り組むのかを決めた経営計画を作っている。
×     □ 計画を確実に達成、実現していくためのコミュニケーション、管理、フォローをしている。
××   □ 売上や粗利益率、売掛金や在庫の内容など主な経営の数値とその内容を熟知している。
×     □ 日々、毎月など定期的にチェックする書類や数値などを決め、しっかり実行している。
×     □ 業績をつかむために必要な情報が手に入る仕組みを作り、資料化して管理している。
××   □ 明日の幹部人財を育成する意図を持ち、時間とお金をきっちり使っている。
×     □ 自分のすべきこと、しないことを決め、全体に影響する重要な仕事に時間を集中している。
×     □ 常に自己反省し、「本」と「師」から学び続けている。
×     □ 組織の変革を意図し、常にさまざまなしかけや要求をしている。
×     □ 計画を実現し、規範を守るための明確な意思決定や判断、処置をしている。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

「倒産にみちびく危険性のある経営者の特徴」

  □ お客様を訪問しない『穴熊社長』、あっても自分のことばかりしゃべる『うんちく社長』
  □ 虚栄心が強く、ええかっこしい、名誉欲がある。不要なものを買ったり投資をしたりする。
   □ 人の話を聴かない。99%は自説を述べている。(成功者の落とし穴)
  □ 何のために事業をしているかの信念や理念がない、感じられない、表現しない。
  □ やることが行き当たりばったりで後追い、長期の展望がない。
  □ 自社の重要な経営数値について、ほとんどわかっておらず、数字に弱い。
  □ 決算のごまかしが積み重なり、資産の内容に実態や価値のないものが多々ある。
   □ 伝票や日報など、人とお金の動きを全くチェックしていない、見ていない。
  □ 人を育てる気持ちや意志がなく、何も施策を打っていない。
  □ 旦那衆で外にばかり出て、社交にうつつを抜かし、仕事に熱が入っていない。
   □ 本も読まず、師匠、志を同じくする勉強仲間もいない。
  □ 会社の中、倉庫、机の上など、整理整頓がまったくなされていない。
   □ 優柔不断で、ものを決めない。
  □ 公私混同をする人。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

 これらの資料を、今回の学習会で借用させていただきたいのです。

 「○○スクール」でいただいた資料として紹介し、そこから話を起こしたいのです。

 思えば、その後の私は、このマルのついた項目を常に意識して行動してきました。
 穴熊になっていないか、人の話を聞いているか、
 虚栄心はないか、公私混同はしていないか、
 人を育てているか、長期の展望はあるか、
 経営数値は把握しているか、本を読んでいるか・・・。
 その私の弱点を知り、克服にいまも務めています。
 だから、あの授業が私の経営改革の原点といえます。

 その後、その気持ちから社員教育の学習会をしたり、朝礼に力を入れたり、
 給料袋に社長メッセージを入れたり、特に人材育成に力を注いでおります。
 取り組んで3年。ようやく成果がいろんな面で見えてきています。

 そのような話にしようと思います。
 そんなわけで、先生のお作りになったこの4枚の資料をご紹介しながら、話を進めたいのです。

 お許しいただけますでしょうか。
 もし引用が無理でしたら、話の中で触れるだけに留めます。
 ご多用中、恐れ入りますがお返事いただければ幸いです。

 どうぞ、よろしくお願いします。』

もちろん、快諾した。
立派なこころがけ、立派な経営者になり、
立派な業績を残すことは、まちがいない。

コンサルティングに強い経営エンジン研究所/税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


関連記事

Noimage ブログ

学生に決算書分析をどうして説明しようかな?

Noimage ブログ

大阪商工会議所さんへの新たなセミナー・テーマの提案

Noimage ブログ

南九州の2代目経営大学の合宿

Noimage ブログ

仏壇を前にした経営者親子の対話

Noimage ブログ

「マエカツ死す」に接して

Noimage ブログ

来年の経営計画書の打ち合わせ

Noimage ブログ

営業マン育成のフレームワークをみんなで考えてみました。

Noimage ブログ

経営者が成果を挙げる方法