質問と対話による人材育成
2009.03.07
ブログ
大阪の税理士 小笠原 です。
今日は九州です。
熊本のH社と福岡のF社にまいりました。
両社の後継者の方やご家族の方々とお話をしました。
いろいろ案件があって相談、相談、相談です。
私も皆さんのいろいろな取り組みをお聞きして
さまざまな情報をいただけるので
大変有意義な話し合いです。
その中でお二人とも、
「小笠原先生は、『なんでや?』って答えを言わんもんね!」
とおっしゃいます。
そうかなあ?でもそうかも。
それは、わたしが答えを代わりにお話ししても
その人の力にならないからです。
ソクラテスは古代ギリシャの哲学者ですが
プラトンの筆によるソクラテスの話を読むと
ソクラテスがいかに人々や若者たちと
問答による対話をしていたか活き活きとわかります。
プラトンの描くソクラテスの質問は
いささか舌鋒が鋭すぎて、たじたじとなりますが。
でもそのとおり、大正解だと感じます。
そういえば最近読んだ宇野哲人先生訳の「論語」でも
孔子様が、弟子たちの質問に対して、
弟子たちの特性、人柄上の弱点を見極めながら
話をしておられるのがとても印象的です。
師匠と弟子の心の交流がとても闊達で
すばらしいなあなんて思いました。
京都のお客様であるM社にお伺いすると
階段の踊り場におもしろい絵が掛けられています。
その絵は魚の絵で、そこに「魚与うべからず」と大書されています。
つまり、魚を与えても子供たちの生きる力にはならないのですね。
魚を獲る、生活をしていける力を与えなければ
その絵を見ると、いつもそんなふうに思うんです。
税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原 でした。