都城の工場指導は生産の方程式づくり
2011.10.12
ブログ
毎月おじゃまする都城(宮崎県)の工場
引き続き製材部門のコンサルティングである。
今回はわが社のシェアの算出である。
わが社は杉材の間柱という住宅用木材を製造している。
外材、ヒノキ材、松材などの競合製品がある中で
地域により、使用度がちがう。
主要な向け先への出荷から
全国の需要から、ほぼ3%程度のシェアであることを推測する。
そこで増販の検討である。
現状の顧客の増販余地の分析
および新たな有望先、100棟以上の住宅会社のセレクトを依頼した。
この中から条件にあう会社を選んで
アプローチをかけ、新規開発をするのである。
わが社の生産余力から販売余地を月1億円として
候補先を10社選定するのだ。
受注の確率は50%だという。
これまでは生産キャパの関係から
積極的な営業はしてこなかったらしい。
受注をこなすために増産に動くのか
あるいはそうでなくとも
既存の低採算先、クレーマー先など
顧客を入れ替えることで、業績を改善することも可能だ。
さて、次に生産の改善を検討する。
もうけのカーナビ、コックピットで点検する。
やっとカーナビでまともな数字が出るようになってきたようだ。
だが、すでに予算作成時の前提条件である
平均売価などが円高の関係で下振れしている。
その中で、いかに採算を維持するかが課題だ。
そこで、新たな採算の試算にトライする。
そのために、おそまきながら
生産の収益モデルを設定することを依頼した。
これによって、前提条件を変えて
考えている生産構成で
稼働率がどうなり、工場損益がどうなるか試算する。
そしてOKならそれを新目標とし
採算が載らなければ
別の方法、組み合わせ、あるいは生産性改善目標のアップなどを
考えねばならぬ。
ここ2ヶ月でこれらの
マーケティングと生産の課題を
深堀りして、今期の方針を修正し
ぜがひでも利益を達成していかなければならない。
写真は、生産の方程式作りに
いそしむ若き獅子たちである。
コンサルティングに強い税理士法人小笠原事務所 大阪 小笠原
でした。