御堂筋税理士法人創業者ブログ

鎌倉時代末期から室町時代初期にかけて
我が国のリーダーの師と仰がれた高僧に
夢窓国師とおっしゃる方がいらっしゃる。

北条家、後醍醐天皇、足利家という敵方の
各指導者から師事されたことを見ても
その指導力、人格が偲ばれるところである。
世に七朝の帝師と仰がれた。

その夢窓国師は、足利尊氏の弟直義の
さまざまな質問に答えて仏道の要諦を記した著を残してくれている。
それを『夢中問答集』という。

その中で、レベルの低い私たちが
いかに世間に処していけばよいかについて
書かれている場所がある。
ご参考までにご紹介したい。

「境界に二種あり、順と逆となり。
 我が心にかなへることをば、順境界と名づけ、
 我が心に背けることをば、逆境界といえり」

つまり、境遇には二種類ある。
順調なときと逆境のときである。
この両方とも具合の悪いことがある。

それに対処する方法として
行動から対処する方法を紹介してくださっている。

「世間にあらゆる貴賎男女の中に、
我が心にあはず、我がために冤(あだ)をなす人あり・・・
人間の八苦の中に、怨憎会苦といえるはこれなり。
皆これ前世に彼をあだみたりし(敵視した)報ひなり。・・・
これ我が慳貪破戒の報いなりと思ひて、
嗔(いか)ることもなく、悲しぶこともなし。
かようの心に安住するを、報冤行と名づく。」

つまり、人間関係や外界との関係でうまくいかないことは
前世で自らがまいた種の報いとして
今世で払しょくする心持だというわけだ。
(せねばなるまい、なぜならまた来世に持ち越すわけだから)

一方では
「もしまた福分ありて、
官位も進み、財宝も豊かに、
名誉も人に勝れ、芸能も世に声たることもありとも、
皆これ、前世に修せる、有漏(物的な)の善根にこたへたる、
果報威勢なり。
久しく保つべきことにあらずと思ひて、
これに誇り、これに着する心のなきを随縁行と名づけたり」

つまり、成功に際しては
前世のおかげと、謙虚であれというわけだ。

この程度のことは、
仏道の修行にも入らないが、
「この二行の理(ことわり)は、
たとひ無智の人なりとも、心得ぬべし」
と懇切にもアドバイスをしておられる。

この夢中問答集は
仏道、とりわけ大乗仏教の自利利他思想、
つまり他者救済にまで視野をひろげた心の持ちようについて
さらにそれを不立文字という
文字を超えた直覚でつかまえようとする
禅の考え方について
生きた師のことばを通じて
教えていただけるので
大変ありがたいと思う。

コンサルティングに強い 経営エンジン研究所 税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


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