御堂筋税理士法人創業者ブログ

以前から、シコシコと作っていた

若手スタッフ向けのロープレ用のテキストを

やっとこさ作り上げました。

これは、私たち会計事務所が

お客様からよく訊かれる質問を

10個セレクトして

それに対する答えを

まとめたものです。

それらの質問とは、次の10の質問です。

1.「決算書(試算表)の見方がよくわかりません、どこをどう見たらいいですか?」
2.「今年はどれくらい利益がでるでしょうか?」
3.「どうやったらもっと利益がでますか?」
4.「予算はどういうふうに設定したらよいでしょう?」
5.「うちの給与の水準はどれくらいですか?」
6.「リースと買い取りとどっちが得ですか?」
7.「どうやったら税金が減りますか?」
8.「利益が出ているのに、なぜお金が増えないんですか?」
9.「事業承継の課題って何がありますか?」
10.「人の採用は皆さんどうしてはりますか?」

さて、皆さんがお客様だったら

これらは興味のある質問事項となるでしょうか?

私が永年、会計事務所をしてきて

お客様からご質問を受けて

自分なりにわかりやすい説明をしようと

ない知恵をしぼって考えてきた

説明のしかたがあります。

これをスタッフのだれもが

おなじレベルで

お客様に提供する必要があると思うんですね。

それを身につけてもらうには

営業マンがよくしている

ロープレで訓練していくことが

効果的なんじゃないかと思っています。

ちなみに質問6に対する私の説明を

ちょこっとご紹介します。

基本質問6 「リースと買い取りとどっちが得ですか?」

リースには、いわゆるリースといわれる

ファイナンス・リースと、

レンタルのような

オペレーション・リースがあります。

ファイナンス・リースとは、

資産を買う際に、

リース会社に買ってもらい、

それをわが社がリース会社から

長期一定期間借りるもので、

まさにファイナンスつまり

お金を調達するのと同じようなものです。

またオペレーション・リースとは、

一時的に必要に応じて

資産を借りるというものです。

一般にリースとは、

ファイナンス・リースのことになりますので、

ファイナンス・リースを例に、

リースと買い取りの損得を考えてみましょう。

ファイナンス・リースのしくみでは、

コピー機など導入するにあたり、

リース会社が支払いをして、

わが社は、4年なり、5年なりで

リースで借ります。

リース期間内は基本的に解約できず、

リース期間が過ぎたらそれを返すか、

延長で借りるかします。

これを再リースといいます。
 

リースは、買い取りと比べて、

次のような特徴や

メリット・デメリットがあります。

メリットとしては
①リースでは、

 購入代金のお金がいっときに出て行かない。

 つまり、資金的に助かります。

 また銀行の借入枠を使わなくても

 すむというメリットもあります。
②毎月のリース料は、経費に落ちます。

 しかも、リース期間は

 税務署の定める耐用年数よりも短いので、

 はやく費用化できます。
③保険や税金などの付随コストがかからず、

 またそれに付随する手間もかからない。
などの点が挙げられます。

一方、デメリットもいくつかあります。
①当然ですが、支払総額は

 リースした方が買い取るよりも多くなります。
②リース期間が過ぎても、

 自分のものにならず、

 資産を返すか、

 使うなら追加支払いが必要となります。
③特別償却や税額控除などの

 税制の特典が少なくなる、

 あるいはありません。

実際の感覚としては、

リースでは、やはりお金が出て行かない、

借入枠を残しておける、

手間がかからないのがメリットでしょう。

一方、デメリットとしては、

支出総額が多い、

リース期間が過ぎたら長く借りるほど

追加のコストがかかる点でしょう。

そこからいえることとしては、

購入代金の支払いでお金が出ていく、

借入枠を使うことがいやな場合は

リースがよいし、

お金は潤沢にあれば

買った方が結局は安い

ということになります。

ただしさまざまな付随コストや

事務負担がうとましい場合は、

またリースの方がよい

ということになるでしょう。

社長がなにを重視するかで決めてください。

その他これに関連する

派生質問として

「減価償却ってなんですか?」とか
「資産を会社で買った方がいいですか、

 個人で買った方がいいですか?」とか

「会社に利益を残すべきですか、

 役員報酬でとるべきですか?」とか

「どこまでが交際費になりますか?」

といった、経費の問題への

模範解答?も作りました。

ご興味があれば

またご連絡ください。

1~5まで半年かけて

ちんたら作っていたものを

一気呵成に作り上げたので

老体にはしんどかったのですが

その分、スカッとしました。

今後は

これを若手の諸君に

移転する作業がまっている。

こうした取り組みが

やがてみんなの力を

強くし、お客様に喜んで

もらえる日がくるのを

楽しみにばんばりたいと思います。

さて一段落

次の宿題に移ろう。

しかしやることはなくならないねえ。

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&組織デザイン研究所

大阪 税理士 小笠原 でした。


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