御堂筋税理士法人創業者ブログ

今、シコシコと作っているのは

弊社若手スタッフ向けの

会計と財務と数字の教育資料である。

 

今、そのうちの資金の資料を作っている。

ねらいは、若きスタッフも

お客様の資金管理や資金繰りの

ご相談にお応えできるように

なってもらうことである。

 

その中で、彼らに

資金についての目標と基準として

もってもらいたい定見をあげてみた。

 

内容はざっと次のようなものである。

 

□ 資金と資本構成の定見をもつ

 

 ・コンパクトな投下資本で

 収益を挙げる。

 つまり売掛、在庫、設備投資を

 スリムにするのだ。

 

 ・負債・資本のバランスについて

 定見をもつ。
  自己資本比率を高くする。

 高ければ高いほどよい

 ということでもなく

 適度に借金をして

 その借金をテコにして

 もっと儲けようということも必要だ。

 要はベストの割合を考えることだ。

 

 ・調達資本にはコストが掛り、

 それゆえ資本の運用には収益が必要だ。

 つまり経営者は

 投資をする場合、なんぼ儲かるねん

 とシビアに計算しなければならない。

 

□ 資金繰り管理のしくみをつくる

 

 ・年間の資金予算

 →日々の管理までの流れを整備する。

 資金繰り表の作成と

 その予実管理である。

 

□ 回収と支払のバランス

  を取るように努力する

 

 ・回収サイトと支払サイトを

 バランスさせる。

 先払いはいかん

 お金をもうてから払う!

 ・売掛金、在庫の健全性

 を確保するために

 回転日数で管理する
 

 売掛金⇒回収期限

 在庫⇒上限と発注サイクル

 

 いずれも体脂肪率

 一桁台を目指す。

 

□ 設備投資、投資の

  基準を確立する

 

 ・設備⇒回収年限、収益率、

 キャッシュフローから

 基準をもちチェックする。

 とにかく設備投資では

 回収と儲けの試算は

 ぜったいに不可欠だ。

 

 清水の舞台から飛び降りるのに

 下にマットが敷いてあるか

 ぐらいは確認しないと。

 

□資金調達の方法をよく知る。

 

 ・金融機関の選定

  とコミュニケーション
 ・資金調達の諸方法を知っておく。

  昨今いろいろな銭の集め方がある。

  インターネットで金を集める時代だ。

 

□ 資金蓄積の目標を持つこと

 

 ・自己資本比率と

 純資金残高(資金-借入金)

 ある会社は、社員の給料を

 20年払い続けるキャッシュがあるという。

 すごいことだ。

 ・資金の運用工夫

 

 きょうび、ほとんど金利のつかない

 銀行に後生大事に定期預金している

 時代ではない。

 UBSやクレディスイスなどの

 投資銀行に知恵を借りて

 せめて3%くらいでは回したい。

 もっというと、不動産投資などでも

 10%を超えるものもある。

 研究しよう。

 

 

□ファイナンスの理論を知っておく

 NPV、リスク、オプションなど

 (これはむずかしい)

 

 しかし株式公開や企業売却

 M&Aなど日常茶飯事

 自分の会社の値打ちくらい

 年に一回は計算しておきたいものだ。

 

 そのためには

 このような考え方が必要だ。

 

 さらに為替や相場リスクのある

 ビジネスをしている会社では

 オプションの保険を

 掛けておく必要がある。

 ちんぷんかんぷんでは

 経営者は務まらない。

 

 というわけで、

 会計事務所のスタッフは

 お客様の社員のだれよりも

 会計と財務と数字に

 強くなってもらいたい

 とねがっているのである。

 だから鍛える。

 

以上、

しっかりと学んでもらいたい。

 

また教えるのも

私の最高の学びである。

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原 でした。


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