御堂筋税理士法人創業者ブログ

よく考えてみれば、
教えることは、経営者・リーダーの仕事である。
にもかかわらず、私たちは
あまりそのことを深く考えていないのではないだろうか。

そこで、手に取ったのが
教え上手』(有田和正著、サンマーク出版)という本だ。
著者は、170冊以上も著書を持つ、
小学校授業のカリスマ講師だという。

私自身、内外で教えることが本職となりつつある身なので
自分のスキルを少しでも高めて
皆さんのお役に立てるようにと思って、この本を手に取った。

教えることの要諦は、やはり作物づくりと同じだ。
つまり、与えすぎず、成長の内なるエネルギーを引き出すということだ。

いかに教えず、考えさせるか、
そのために答えをいうのではなく、『発問』するということらしい。
ここでもユダヤの格言、
「魚を与えるな、釣り方を教えよ。」が出てくる。

そして、生徒の中で「はてな」がたくさん出てくることがだいじだ。
そのためには、『材料』がだいじだ。
『材料』を使って、『発問』する。

まず誘導し、ふくらませる

そのために興味を引かせる。
わざと、まちがいを提示する、反対の意見を提示する、
一度にひとつのことを提示して。

発問のコツは
・思考を一点に集める発問
・思考を広げる発問
・思考を深める発問

指導のコツは
・長期的視点で見ている
・全体を意識して部分を教える
ことだ。確かにそうだな。

次に考えさせ、追求させる。

ヒントを出して、待つ、刺激する
この繰り返しが、教える技術の肝。

だから、「はてな?」で終わる。

そして、引き込み、注目させる。

教える側の秘訣はいろいろあるが
ユーモアはとても大事な要素だという。
この辺、下手なので意識しよう。
(そのためのネタ本はすでに入手済み
また機会があればご紹介しよう)

さて、ノートを取れは大事な指導
「備忘でなく、創造のためにノートは活用されなくてはならないのです。」
そのとおり!
「なんでもかんでもとにかく書く」
「書きながら考えろ、書くことを先導役にして考えを自分の中から引っ張り出せ」
いい指導だ。

最後に、モチベーションを高め、才能を伸ばす。

よい先入観をもって人を見る。
「どんな人にも、必ずいいところがある。」
「相手のよいところだけみてやろうと最初から決めてかかれば
そのとおりよい面がたくさん目についてきます。」
「教える人が持つべき目は、刑事の目ではなく、育てる目であるべきだ」
とは心に達することばだ。

ほめてやると、成長のスイッチが入ったかのように
びっくりするくらい急速に力をのばすものだ。

一方、叱ることも教える人の責任だ。
「可愛くば五つ教えて、三つほめ、ふたつ叱ってよき人とせよ」(二宮尊徳)

『怒る』には、心という字が入っていて、感情の上に乗っかっている。
『叱る』は口に匕首で、ことばで戒めること。

大事なのは
何をしたときに叱るかの基準の確立と
叱り方のルールだ。
・強く短く
・相手の身になって
・目を見て
・心に叱る悲しみを持ちながら
・他人と比較しない
・今のことを叱る

最後に、成長は突然起こる。
だから教える側は深く観察しなければならないし
長い目でに見なければならないと。

やはり、達人のお話は参考になる。
皆さん、いかがだろうか。

コンサルティングに強い経営エンジン研究所/税理士法人小笠原事務所
大阪 小笠原 でした。


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