御堂筋税理士法人創業者ブログ

今年もI 社の

経営計画発表会が開かれた。

経営計画を立てるようになってから

毎年欠かさず開いてこられた。

もう18年になる。

ある年は社員の

ディスカッションを取り入れたり、

ある年は部門ごとの

発表を分科会でしてみたり

毎年進め方を変え

工夫をこらしてきた。

経営規模も大きくなり

今年は

中之島の国際会議場で

行なった。

(大阪府立国際会議場

 いい会場である)

メインバンクの支店長も

おっしゃっておられたが

会場がどんどん

大きくなってきている。

さて発表会の中身だが

とても洗練された

パワーポイントの資料で

わかりやすく

詳細まで説明された。

(わかりやすい

プレゼンであった)

社長による

本年度のレビュー

(これがだいじだ)、

全体方針の発表から始まり

各部門長、

子会社の責任者による

発表が続いた。

最後に慣例により

私が講評をさせていただいた。

以下は私の話の骨子である。

ご参考のために

お許しをいただいて

ご披露したい。

「講評せよとの

ことでございますので

高い席からお話を

させていただきますことを

ご容赦くださいませ。

まずご準備にあたられた

皆さんの労に対し

お礼申し上げます。

ごくろうさまでした。

さて、お聞きいただいた皆さん

どのような印象をもたれましたでしょうか。

私もいろんな会社の

経営計画の発表を聞きますが

このような率直なふり返りと

きめ細かな方針発表をされる会社は

少ないのではないかと思います。

私が仕入先だったら

このようなプレゼンをしてもらったら

とても安心して

取引をしたくなると思います。

社員の皆さんは

わが社の現状、方向性、課題が

よくわかったのではないでしょうか。

私の仕事は、

お客様を高業績企業にしていくことです。

その中でよくお話をするのは

経営とは、

人・もの・お金を

経営に注ぎ込み

お客様にとって価値あるものを

創り出して、価値を創出し

関係する人たちが

幸せになるしくみ

だということです。

今日は、

社員の方々、仕入先の皆さま、銀行様

にお集まりいただきました。

これは、人・もの・お金を

わが社に提供していただく方々が

結集されたということです。

そして、それらを

活用して価値を生みだしていく

経営者・幹部の皆さんが

経営の目標や抱負を

語っていただいたわけです。

全員が、方針を共有するという

大変有意義な場だと

思うわけです。

さてお聴きのように

本年度は目標を上回る

実績を達成されました。

私は高業績企業になってきたか

を判断するにあたって

このように目標を上回る実績を

挙げたというのは

共通した重要なきざしだと

考えております。

また、中期の計画も

前倒しして達成しつつあります。

さて、私が尊敬する

ピーター・ドラッカーは

小企業の経営の要諦は

①戦略

②トップのマネジメントへの専念

③経営情報システムの整備

の3つだとおっしゃっておられます。

戦略については、

方針の中ではふれられませんでしたが

本年度、長期ビジョンをつくりました。

また、戦略的な人材の

補強も進めてまいります。

また経営情報システムの

整備も重要な課題であり

人材とシステムの問題も含めて

進めていかねばなりません。

当社は、これから

ドラッカーの言うところの

中企業となっていきます。

中企業においては

昆虫から脊椎動物に

変わっていかなければなりません。

それはどういう意味でしょうか。

つまり硬い殻で身を包んだ組織から

(硬い殻はトップの

リーダーシップのたとえ)

骨格をもった組織へと

進化して行かなければ

ならないということです。

わが社の場合

それは経営管理組織の強化です。

そのためには、人材が必要です。

また業容拡大のためには

有為な営業人材も必要です。

過日、私の事務所にこられた

かつてご指導申し上げた企業の

若き経営者が

ここ数年で売上が1.5倍となり

好調な業績を達成できたのも

タイミングよく

ポイントになる人材を

いろいろなところから

紹介を受けて

補強できた点に負うところが多い

と語っておられました。

私の実感としても

仕入先様などから

有益な情報をいただくことは

とてもありがたいことです。

殊に、いい人材のご紹介は

その最たるものです。

仕入先の皆さまにおかれましても

このことを念頭においていただき

人材やM&A先のご紹介を

ぜひともよろしくお願いしたい

と思います。

最後に、

経営者が偉大なときだけ、

企業は偉大たりうる

と言われています。

わが社も

これから新たな事業承継期に入ります。

幸い、経営者には

有能なご子息が2名いらっしゃり

すでにおひとりは

業界企業での

修行に入る予定になっております。

しかしながら

これからわが社は

広く社員の中から経営幹部を

輩出していかなければなりません。

社員諸君の奮起を

大いに期待するところです。

以上、はなはだ僭越では

ございますが

講評とさせていただきます。

本日はまことに

ご苦労様でした。」

このあと、ペントハウスのレストランで

来賓の方々の昼食会が行われた。

すばらしい眺望が華を添える

たのしい集いであった。

経営コンサルティングと会計事務所の融合

組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人

税理士コンサルタント 小
笠原 でした。


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