ご本人が不在の事業承継対策
2009.04.21
ブログ
大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。
朝から市内で松本と二人、事業承継のコンサルティングです。
定刻、会社におじゃまして、会議室に通されました。
事業承継される予定者、管理部長さん、監査役さん、奥様
それに新しいメンバーの方が順々にこられました。
??かんじんの社長さんは?
私)「あれ?今日は社長さんは?」
奥様)「いないんですよ」
私たち)「???」
とにかくしかたありません。スタートしました。
今日のテーマは、事業を分割する方法についてです。
私たちが提案した方法は、営業譲渡により
後継者が作られた会社に、事業を移管する方法です。
もうひとつの方法は、会社を分割する方法です。
どちらにもメリット、デメリットがあります。
さまざまな角度から、この方法について
質疑応答を重ねました。
そして社長さんだったら、どの方法を選ばれるだろうか?
いろいろ推測しながら全員で考えていきました。
半日、かなり突っ込んだお話をしながら
私たちも、新たな気づきもたくさんあり
本当に勉強になります。
こうした実践のノウハウは、
実例にあたって初めて得られるものです。
宿題として
私たちは、2つの方法のメリット、デメリット、特徴をまとめた上で
営業権の決定→分割→株主整理→社長さんへの退職金支払
→社長さんの株式の処理、といった流れで税金のコストなどを
シミュレーションしてまとめてくることになりました。
会社の方は、基本的にどの方法がよいか社長さんの
意向を確認してもらうことにしました。
最後に、社長さんがいらっしゃらないことについて
皆さんで雑談になりました。
でも、けっこう新鮮で、案外ご当人がいらっしゃらないことで
社長さんのご意向を立体的に推測することができたかもしれません。
でも、最後に管理部長さんが
「やっぱり、半分しか当たっていないと思います。」
確かに、そうかも。
まあそれはそれで、意義あるミーティングでした。
好意的に考えて、お会社を辞去させていただきました。
コンサルティングに強い 税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原 でした。