御堂筋税理士法人創業者ブログ

大阪のコンサルティング税理士 小笠原 です。

今日は福岡での後継者フォローアップの勉強会
『ラララ会』の開催日。
今日のテーマは、いよいよ『ものの見方・考え方』である。

1年間のプログラムの中で
わたしがもっともやりたいもののひとつである。

ものの見方・考え方を学ぶのは
お客様から圧倒的な支持で選ばれる
高業績企業を作るためである。

そのためには、
お客様の問題は、わたしの問題であるという
献身的なしごとへの取組み姿勢が求められる。

そうした姿勢の根源的なこころのありようを探り
そこを確立させていこうというのが学びの主旨である。

さて、どのようにして皆さんに
そこを腑に落としてもらえるように
わかりやすく伝えるか
これがわたしの課題なのである。

最初に、高業績企業となるための
経営者、社員に求められる姿勢をお話しし

次に、自分の人生の来し方をふりかえってもらった。
これを『ライフライン』という。
今までの人生の充実度
つどつど起こったできごと、そのときご縁のあった人の名
それらをグラフにしながら
気づいたことを書きとめる。

時間を見計らって質問、
「気づいたことは何ですか?」

あれこれ、あれこれ・・・

そこから公約していくと
「失敗の後、成長している。」
「そのときそのときお世話になった人がいる」

さて次の質問
「リーダーとしてのあなたの人生の意義は何ですか?」

・社会貢献
・社員と家族を幸せにする、守る。
・お客様、仕入先を幸せにする。
まさしく!

では「なにが、そういうあなたにそう思わせるのか?」

・感謝と恩返し
そのとおり!

わたしたちは、頼んでこの世に生まれてきたわけではない。
哲学者ハイデカーは、これを『投企』されたと表現した。
まったく、世の中に投げ出された。
森信三先生は、『人身受けがたし』と表現される。
いずれにせよ、奇跡のような受命である。

では、私たちの受命の使命は?

つまり

父母→(受命)→わたし→(使命)→世の中・お世話になる人々・子孫
       ―感謝と恩返し―

という構図である。

ここに、一大覚醒が必要である。
その大悟のためにどのような哲学を用意すればよいのか?
それが『孝』という哲学である。

『孝』に関する哲理は、世界広しといえども
『孝経』の中でしか展開されていない。
だから、そこをひもといてみよう。

『孝』とは
奇跡の受命の源として父母に感謝し、つかえる姿勢を
長じては、組織に、世の中に投影して人生をまっとうするという
生き方をいう。
父母には、チャイルドシップ
組織には、ロイヤルティ
年長には、ブラザーシップ
上長には、フォロワーシップ

これが孝である。
その原点は、孝経第一章冒頭の言
『身体髮膚、之を父母に受く、敢て毀傷せざるは孝の始めなり。』である。

ここで納得すべきことは
父母につかえる気持ち→組織につかえ、世に貢献する
という場合に、どのような姿勢がリーダーに必要とされるかである。
つまりリーダーシップのあり方とそれを身につける方法である。
これを『大学』という。
この最高のテキストブックが『大学』である。

『大学』にみられるリーダーの身の処し方は
よきリーダーたるには、人柄を高めよ、ということである。
「まずその身を修む」である。
そのためには『慎独』の実践が不可欠である。
慎独とは、いつでも自分の決めた修養の目標を貫くことである。

では、どういう修養をすればよいのか?
修養の目的はどうなることか?
それに答える最高のテキストブックが
『中庸』である。

『中庸』がいう、理想の人柄は
心のナチュラルポジションとして
邪気なく静かで中正を保つことである。
そのために、どういうトレーニングをすればよいかが書いてある。

それには、心と行動のふたつがある。
心の修養は、勉強である。
 勉強とは、偉人の生き方、考え方を学び、
  自分のこころの基軸を立てることである。
行動の修養は、品格の向上である。
 品格の向上とは、言動を慎むことである。
  それによって、行動を是正して、こころを是正していくのある。

そこで修養目標として、ひとつは読書があげられる。

次に、ことばと行動を慎む目標である。
ことばの修養目標は、
適時適切に
言う価値のないことばを発しないようにすること、
言う価値のある言葉をいうようにすることである。

行動の修養目標は
いずまいを正すことである。つまり上品にすること
そして、
人への義と誠を貫けるようになることである。

そして皆さんに、修養目標を立ててもらった。

さて、みなさんの修養目標は決まりましたかな?
お一人おひとりお訊きしてみた。
みなさん、とってもすばらしい目標が決まった。

最後に、とどめのお話し
それは『原因』と『結果』の法則である。

   原因           結果       
 自分の行動      相手の態度
   努力           売上

お客様への献身的な姿勢が、圧倒的な高業績を生むという
原因と結果の法則を腑に落とし込むこと

そのためには
お客様の繁栄が、わが社の存続要件であるという真理を
社員全員が意識すること

そしてそのために
「お客様の問題は、わたしの問題である」
と考えられ、取り組めること

つまり、『身内意識』が確立できるかが
高業績企業をつくる決定的な起因である。
そして、そのために
『孝』にむけた修養が必要なのである。

最後の問いかけ
「皆さん、なっとくできましたが?」

「こっくり」

今日で2回目を受講されたK社長にお訊きしてみた。
「前回よりもわかりやすかったですか?」
「ええ全然」
よかったです(ほっ)。

コンサルティングに強い税理士小笠原/河原事務所 大阪 小笠原
でした。


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