御堂筋税理士法人創業者ブログ

昨日、とあるお客様企業を訪問した。

目的は、経営検討会議への参画と

経営の指導(今は営業)である。

この会社は、単一素材を

加工して製品にするメーカーである。

さて、この会社には

最近、経理の責任者が入社された。

Tさんである。

2年前に入社された

生産部長Kさんの

前の会社における

同僚だった方である。

お二人とも以前は

大手半導体メーカーの

関係会社にお勤めだった。

午前中は

決算検討会義であった。

ちなみにこのネーミングは

松下流である。

こうした会議では、まず初めに

前月の業績を発表するのが

ふつうである。

この会社もそれにもれず

『経営のコックピット®』を使って

Tさんから報告いただいた。

これは社長も言っておられたが

まずもって、資料が美しく、見やすい。

参加者の脳みそが

軽やかに数字を検討できる。

製造業では、ほとんど

全部原価計算による

月次決算と棚卸の是非による

粗利益、粗利益率、利益が

暴れることが

会議を台なしにする。

これがわたしの経験上の

確信である。

案の上、この会社でも

前月に引き続き、

今月も訳の分からぬ

粗利益と粗利率が示された。

そして、T氏からタイミングよく

棚卸しに関する考察資料が

出された。

棚卸しの評価法と

実地棚卸を立会いした結果

感じた問題点についてである。

この辺の問題意識が

やはりさすがなのである。

わたしは

資料を見させていただき

評価額に工場経費の

割り振りがあり、そ

それが粗利益率の高低に

拍車を掛けていることを

指摘した。

ちなみに

前月の粗利益率 50.0%

今月の粗利益率 32.8%

となっているが

推定で補正すると

前月の粗利益率 41.0%

今月の粗利益率 35.8%

となる。

こんなでたらめな数字で

経営できるか!

ここで2つの重要な

検討課題がでてきた。

一つは、

棚卸しの評価計算ルールの

見直しである。

もう一つは

損益計算書の表示のしかたの

見直しである。

その後、議論は

製品別粗利益の把握

異常点の原因究明とその評価

生産部長Kさんからの

生産のコックピットを使った

原価、歩留り、稼働率などの

報告と問題検討

そしてお昼からは

営業の新規開発や

各自の行動報告

前月指導した

営業会議の見直しと

その実践状況報告と

進めていった。

とにかく、社長もしみじみ

話されていたが、

たった1ヶ月で

経営の見える化が

はげしく進んだ。

これからの

問題点の把握と

改善の予兆に胸が躍る。

とにかく

問題点が明らかになれば

かならず業績は上がるからだ。

これは松下幸之助さんも

おっしゃっておられたことだが

そこには微塵の疑念もない。

そこから

社長にお話した

教訓とすべきことは、

やはり経営は人材である

ということだ。

それも適切な人を得れば

かくもあっという間に

変ってくるということだ。

ちまちました

損得勘定に拘泥されていたら

巨大な利益の機会は

のがしてします。

Tさんのお給料がいくらかは

定かでないが、

そこから得られる利益に

比べたら取るに足りないくらいの

額に相違ない。

ちなみにこの会社

KさんとTさんという

数字につよい

得がたい二人の人材を得たことは

著しく社長の助けになることは

まちがいない。

(これはTさんが入社1ヶ月で

まとめたわが社の印象報告である)

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

大阪 税理士コンサルタント 小笠原

でした。


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