M&A成立の社内発表式のあいさつ原稿を書いてます
2019.08.30
高業績企業づくり
お客様の会社が、M&Aで
とある会社を買われた。
今日は、その取引日であり、
社内へのお披露目式である。
わたしは取引には立ち会えなかったが、
お披露目式に間に合わすべく
今、列車に乗り込んだ。
わたしは、このM&Aは、
話しがあった時から賛成であった。
理由は、親和性である。
投下資金の回収期間も
抜群とはいえないが、悪くない。
さて、これから当面
わたしは、この会社のPMI、つまり
ポスト・マージャ―・インテグレーションに、
オーナーと派遣予定の経営責任者とともに
努めなければならない。
ＰＭＩとは、
買収した会社の
経営スタイルと文化の統合である。
まずはオーナーが
全メンバーと面談されるだろう。
わたしの役割は、経営会議を組織し、
経営の数字による見える化をはかり、
経営管理体制を確立し、
中長期の発展計画を策定し、
業績を発展させ、
幹部を育成することだ。
さて、発表式では
あいさつをせねばならないであろう。
そのために、いま
列車の中で原稿代わりに
これを書いているというわけだ。
まあ、オーナーや社長と
ことなる立場だから、
それなりのユニークな視点で
気の利いた、皆さんの参考になる
おはなしをしたいものだ。
「皆さん、はじめまして。
ご紹介いただいた小笠原です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、わたしは、
皆さんの会社が、
わが社のグループの
一員になってもらうという
今回のお話には
はじめから賛成でした。
それは、皆さんの会社に
価値と魅力を感じているからです。
わたしは、
前社長様が、手塩にかけて
育ててこられた会社を
これから、わが社のグループが
その理念と御意志を継承し、
そこに、グループの
経営のスタイルを重ね合わせ、
皆さんの会社を、皆さんとともに、
地域への貢献と皆さんの幸せのために
さらに発展させていきたいという
思いに満ちております。
さて、ここにおられる
わがグループのオーナーとは、
かれこれ〇〇年のお付き合いであります。
公正無私な経営姿勢、
明晰な頭脳、明快な決定、
まっすぐなコミュニケーション力
そして行動力は、
わたしが保証いたします。
また、経営をになってもらう〇〇さんも
１０数年のお付き合いです。
彼のお仕事のお手伝いを
してまいりました。
その明朗な性格、
わかりやすいリーダーシップぶりも
わたしが保証します。
お二人の見識、判断力、手腕には
全幅の信頼をおいております。
なぜなら、わたしを
雇ってくださるくらいの方だからです。
（ここ笑ってくれるだろうか？）
わたしは、大阪で
会計事務所とコンサルティング会社を
しておりますが、
多くの会社の
経営にかかわり、
このようなＭ＆Ａの
成功にもかかわってきました。
このように、わたしどもは
チームワークよく
皆さんの会社を経営していける
という自信をもっております。
みなさんは、前社長の許で
もっておられた安心感以上のものを
わたしたちに持っていただいて
よいと思います。
今後、わたしもしばしば、
わが社におじゃまさせていただきます。
目的は、ＰＭＩを進めていくためです。
ＰＭＩは専門用語ですが、
このことばはおぼえておいてください。
（…以下その説明）
さきほどもお話ししましたように、
わたしたちは、みなさんの会社の
これまでの経営と姿勢、努力を
認め、継承してまいりたいと思います。
そして、そこに〇〇グループの
理念、経営スタイルを
移植していきたいと思っています。
そのため、みなさんには、
少しばかり、柔軟になっていただき
そのあり方に
慣れて行っていただきたいと思います。
また、みなさんのお話やご意見を
いろいろと聞かせてください。
ぜひ、おたがいに
手を携え、知恵を絞って、
未来に対して、前進していきましょう。
会社でお会いした折は
なかよくしてください。
今後ともどうぞよろしく
お願いいたします。」
いくども体験してきたプロセスである。
あまり気をはらずに
この会社をさらによい会社にしたい。
依頼主のために、前オーナーのために、
そして何より、
目の前におられる社員の皆さんのために。
さて、実際の発表式のもようは
明日にでもお話をしたいと思っている。
経営コンサルティングと
会計事務所の統合
組織デザイン研究所＆
御堂筋税理士法人
小笠原 でした。
