御堂筋税理士法人創業者ブログ

わたしにとって本を読むことは仕事である。

そう位置づけてから

まだ5年程度しか経っていない上に、

大した工夫もしていないから、

読書について

素人に毛の生えたくらいの技量しか、

持ち合わせていないだろう。

しかし、まあそれでも、

わたしなりの本の読み方を

お伝えすることで、

皆さんの参考になればよいと思い、

話をさせていただこうと思う。

本の選び方

わたしの本の選び方には、

サーフィン法と

テーマ・フォーカス法がある。
 

まずサーフィン法だが、

これはある本を読んでいて、

その中で紹介されたり、引用されたり、

参考図書として羅列されたりしている

本を読むという方法である。

いわゆる、芋づる式である。

 

さて、わたしの読む本のみなもとに

2人の思想家がいらっしゃる。

P・ドラッカーさんと森信三先生である。

 

このお二人の著書、

『マネジメント』と『修身教授録』が

わたしの座右の書でああり、

そこからたくさんの良書を教えてもらった。
 

ドラッカーさんの『マネジメント』で

教えてもらったもので

印象に残る本といえば、

まず『キュロスの教育』(クセノポン著)

が挙げられる。

 

彼は、リーダーシップを学ぶなら、

この一冊さえ読めばよいと書いている。

これほど簡潔で強烈な推薦の言葉を

わたしは知らない。

 

マーケティングの大家、P・コトラー教授が

かつて日経新聞の私の履歴書で、

ドラッカーさんの

古今東西にわたる学識の印象を

語っておられたが、

大家が見上げるくらいの学の巨人だから、

マネジメントなどの著作にも、

そうした記述が、

宝石をちりばめた飾りのごとく

眩いばかり散りばめられている。

わたしはそれを頼りに

たくさんの思想に出会うことができた。
 

一方、森信三先生の『修身教授録』からは、

たくさんの思想書を教えていただいた。

双璧は、二宮尊徳翁と吉田松陰先生である。

『報徳記』『夜話(やわ)』、

『講孟劄記(さっき)』

(のち卑下して講孟余話と改めた)

『留魂録』がすばらしい。

 

それ以外にも、

中江藤樹先生、橋本佐内、

ペスタロッチーなど

教えていただいた思想家は

数知れない。

ところで、もう一人

大事な本の水先案内人がいる。

それは松岡正剛さんである。

 

『松岡正剛千夜千冊』で

尋常ならざる精力をもって

本を紹介しつづける方で、

わたしも本のタネが尽きると、

松岡さんから

新たな分野の本の情報を

仕入れるのである。
 

次にテーマ・フォーカス法だが、

これは、そのときどき

勉強しなければならない

テーマが浮かんだときに、

テーマに関連する本を、

適当にピックアップし、

がばっとまとめてアマゾンで注文し、

集中して読むという方法である。

 

最近では、

賃金と人事に関する本を

10冊ほど集中して読んだ。

これからも物流、製造など

いろいろとテーマは尽きない。

 

この方法は、

目的がはっきりしているので、

読む本も体系立てて選びやすく、

かつ読んだときに理解も進みやすい。

だいじな本は精読し、

参考程度のものは

斜め読みできるので、効率もよい。

本の読み方
 

本の読み方は、

『本を読む本』(M・J・アドラー著)という

面白い本で教えてもらった。

 

(けっこうためになります)

 

彼によると、本の読み方には、

ざーっと読む、精読する、

テーマに関して複数冊を参照しながら読む

という3つのしかたがあるという。

とても参考になった。
 

わたしもそれにならって、

まず、ざーっと、表紙と帯、

前書きや後書き、目次、

始めの数ページ、解説、

注、索引などを見て、

読む価値があるかどうかを決める。
 

それで読もうと決めた場合には、精読する。

松岡正剛さんは、

本はメモであるとおっしゃっていて、

私も赤いボールペン

(もちろんゲルの水性である)と

黄色のマーカーであれこれ落書きをする。

 

そして読み終わったら、

この本のエッセンスは何かと考えながら、

線を引いたところや落書きで書いた

コンセプトやまとめを、

ワードで作っている『名言集』に入力する。

これは後日、

セミナーや雑文で引用するためである。
 

本当にきちんとまとめておきたい

という場合には、本のまとめを作る。

これはA4一枚のものもあれば、

コトラー教授の

『マーケティング・マネジメント』のように、

200ページになんなんとするものもある。

ちなみにドラッカーさんの

『創造する経営者』などは

20~30枚程度である。

これらは、順次

わたしのホームページにアップして、

皆さんがご利用できるようにしていきたい。
 

そして、最後に先ほどお話したように、

複数の本を読んでテーマについて

まとめるという読み方がある。
したがって、私の場合

4つの読み方があることになる。

さて、わたしの友人で、

本好きの男がいるが、

彼は本を読んだら、

何が書いてある本か

多くとも1、2行で記録していた。

 

わたしも、

結局この本は何を書いているのか、

できれば一言で言えるように

しておきたいと思っている。

 

最後にわたしがこの頃

感じていることを書いておきたい。

 

それは読書というのは

YOU TUBEみたいなもんやあ

ということである。

 

どういう意味かというと

読みたいときに、どこからでも

読めるということである。

On Demand だということである。

 

なんか、遠隔地の青年が

通信制の大学に通っているような。

直接は会えないが

とてつもなくすごい教授の授業を

時空を超えていつでも聞ける!

すごいなあとあらためて思う。

 

ヘーゲルはベルリン大学で、

フッサールはゲッチンゲン大学で

ニーチェはバーゼル大学で

森先生は天王寺高等師範でと、

多くの大学の講義録が本になっている。

 

ということは

学生相手に話された内容と

いうことになるが、

自分にはなんともむずかしくて

あたまの悪さにへきえきとする。

 

やっぱり、学費の安い学校に

行かしてもらいながら

マージャンにうつつを

抜かしていた罰かなあ。

 

世紀に幾人しか出ないほどの

碩学のお話を一番前の

かぶりつきで拝聴する、

そんな感じに思うのである。

ちょっと青臭いですが。

 

これが私の読書法である。

なにかの参考になれば幸いである。

 

経営コンサルティングと

会計事務所の融合

 

組織デザイン研究所&

御堂筋税理士法人

 

小笠原 でした。


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