御堂筋税理士法人創業者ブログ

今、大阪府工業協会さんから

会報誌『商工振興』の

記事の依頼を受けてまして

毎月、しこしこと

記事をしたためております。

 

お題は『製造業の経営計画』です。

今月は、第二回

『事業のミッションや目標を立てる』です。

 

ちょうど今、原稿を書き終えましたので

皆さんにおすそ分け

ちょっと長いですが。

 

―――――――――――――――――

 

皆さん、こんにちは。

御堂筋税理士法人の小笠原です。

今日は『製造業の経営計画』の第二回、

事業のミッションや目標について

お話をしましょう。

 

教科書的に言うと、

経営計画を考える順序としては、

まずミッション(経営理念)を考え、

次に目標を立て、そして

目標を実現するための戦略を考え、

さらにそれについての

具体的な計画を立てていくと

いうことになります。

 

けれども、

実際の経営における考えの展開や、

ものを考える自然な順序としては、

まず知恵を絞って戦略を考え、進め、

やがてそれが高じて、

ミッションとして固まり、

そして目標が現れてくることも

多いのではないでしょうか。

 

そういうことを踏まえ、

今回の説明では、

戦略→ミッション→目標という

順序でご説明をすることにしました。

 

実際には、あなたにフィットする順番で

考えていただいてけっこうです。

 

1.ミッションの大切さ

 

ミッションとは、わが社の存在意義、

事業目的といったものでしょうか。

 

その重要性を皆さんにお話しすることは、

釈迦に説法のそしりを免れませんが、

一応お話をしておきたいと思います。

 

戦後、日本の焼け野原から、

事業を創業された先輩方の中には、

食うために商売を始めたという方も

多かったのではないでしょうか。

 

そして、事業が確立したとき、

ふと立ち止まって、

わが社の事業は何なのか?を

考える必要に迫られ、

言葉にして、全員の心を束ね、

エネルギーを高めようと、

ミッション(経営理念)を

制定されたように思います。

 

またある人はそうではなくて、

創業するにあたって、

その前に高邁なミッションを

感じておられるかもしれません。

 

「人はパンのみにて生きるにあらず」

(新約聖書)、

人にとって、精神的なことは

とてもだいじなことですものね。

 

わが敬愛する森信三先生は、

『立志』ということを、

人生の眼目においておられますし

(『修身教授録』)、

 

また経営組織論の先達である

C・I・バーナードは、

組織存続の3条件の第一に、

『共通目的』を挙げておられます

(『経営者の役割』)。

 

いずれにせよ、

人を束ねて事業を推進していくには、

ミッションがだいじですよね。

 

2.ミッションを言葉にする

 

私は、ものごとを考えるときに、

その本質や目的を考えることが

第一に大事だと思っています。

 

それで、お客様や

わが社のメンバーの皆さんにも、

必要なときには、

「それの目的は何ですか?」と

尋ねることにしています。

 

というわけで質問です。

「さて皆さん、

そもそも事業とは何でしょうか?

事業を行なう目的な何でしょうか?」

事業の直接の目的は、

他人のお役に立つものやサービスを提供して

喜んでいただくことだと思います。

 

人類が生れて以来、

海彦山彦の時代から、

人は分業して、役割分担をして暮らしてきました。

 

私たちは、得意な分野で、

世の中のお役に立って、

生計を立てています。

 

したがって

社会奉仕ではありませんので、

必然的にお代金を頂戴します。

 

つまり、お役に立って、

お代金をいただいて、

それで組織のメンバーが生計を立てていくことが、

究極の目的ではないかと思います。

 

ということであれば、

事業のミッション・目的・理念を

言葉にするとすれば、

それは、

私たちは、どのような分野で

どのようにしてお客様のお役に立って

可愛がっていただき、

その結果、

いかにして会社にかかわりをもつ方々に、

物心両面での幸せを提供できるか、

ということになるのではないでしょうか。

 

「私たちはすこやかなる美を創造し、

いつまでも輝きたいと願うすべての人に、

愛される商品をお届けし、

関わるすべての人たちの

生きがいと幸せを生みだします。」

(一部アレンジ)

 

これは、化粧品や健康食品を

開発し提供している

私の関わるある企業の

Mission/企業理念です。

実に適確に

言葉として表現されていると思います。

 

(つづく・・・)

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

ファウンダー 小笠原 でした。


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