御堂筋税理士法人創業者ブログ

昨日、SMBCさんのご依頼を受けて
とある会社の
経営幹部、関連会社経営者の
研修をさせていただいた。

マネジメントについての
研修であって
とても一日では尽くせない
ボリュームのものであった。

てんこもりの内容で
たとえていうと
大阪のお好み焼き屋
プレジデント千房の
3,000円くらいの
デラックスミックス
みたいなメニューであった。

さて、その中で
業績を挙げる経営者、
倒産に導く経営者
についてそのキャラの
特徴などお話していたら

とある受講者の方が
「先生、ちょっとお聞きしていいですか?」
挙手されて発言された。

「ええ、どうぞ」と促すと
「いい経営者と悪い経営者との
 ちがいを示すことを
 たった一つだけ挙げるとすれば
 それは何ですか?」
と質問された。

(うーん、切れ味の鋭い質問だ)
内心そう思った。
そして、
しばし、眼をつぶって上を向いた。

(あれこれ、あれこれ)
考えを巡らせて
その上で、意を決して答えた。

「それは、
 その人が人と会っていて
 質問をする人か?
 
 それとも
 自分のことばかり
 しゃべっている人か
 のちがいだと思いますね。」

「つまり、
 自分のことばかり
 しゃべっている人は
 基準が自分にあるのですね。

 一方、質問をする人は
 基準が自分の外にあるのです。」
 
「その場合の外にある基準とは
 見識の高い他人なのです。

 その究極は、
 キリストのいうように
 神なのでしょうね。」

「なぜそれを挙げるかというと
 自分を基準にするのでは
 たかだか、
 その到達点が
 知れているからです。」

とお答えした。 
そして、確認した。

「いかが思われますか?」

しみじみと
言葉をかみ砕き、
反芻しておられるようでした。

「なるほど」
とおっしゃった。

このような質問者を擁する
この会社は
かなり問題意識のレベルが
高い企業だと感じた。

そのあと
経営の診断書を使って
グループ各社の
決算書分析を行なう
ワークをしてみたが

なんと親会社は
損益分岐点比率が34%であった!
つまり、売上が三分の一に減っても
黒字を維持できるという会社なのである。

(なんと、こんな会社が
 あったものだ)
と心の中で舌を巻いたものだ。

「わたしは、
 今までそれこそ
 多くの会社の経営分析を
 見てきましたが

 御社は、もっとも、
 それも群を抜いて
 損益分岐点比率が低い会社です!」
とフィードバックさせていただいた。

「築いてこられた先輩方のおかげです。」
あくまで謙虚な方々である。

世の中には
いくらでもすごい会社があるものだと
あらためて感じた。
今日もいい勉強をさせていただいた。

経営コンサルティングと会計事務所の融合
組織デザイン研究所&御堂筋税理士法人
税理士コンサルタント 小笠原 でした。


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