御堂筋税理士法人創業者ブログ

とある、中企業のオーナー経営者から

そのようなご依頼があった。

グループで4,000名の人を擁する

立派な企業である。

すでに、有名なT経営に

コンサルティングに入ってもらっている。

「なぜ、私に?」と訊いてみた。

「彼らは、サラリーマンなので

 経営者の育成はできないのですよ。」

ふーん、そういうものか。

できるかな?と一瞬思ったが

お引き受けすることにした。

そのプログラムを現在構想中である。

――――――――――――――――

まず、ドラッカーの『マネジメント』の

「中企業のマネジメント」のくだりを

読み返した。

その話を要約すると

中企業は、小企業と大企業の両方の

いいところを取り入れることができ、

そういう意味で、

経営的には理想的規模であり、

自分でしっかりして、

ある分野で集中特化し、

経営の優位性を保つことで

成功するということです。

そうした成功のタイプとして、

次の3つのタイプがあげられる。

①単一の技術や市場で

  事業を展開している企業

 職能別組織とするには大きすぎる。

 そこで組織の構造をどうするかが課題

 事業部制にするには小さすぎるので、

 疑似分権組織(疑似事業部制)とする。

 そしてトップマネジメントのチームが必要

②複数の製品の種類や市場で

  事業を展開し、

  その特性が似ている企業

 この場合は事業部組織が使えるので、

 それを使って経営管理する。

 かつトップマネジメント・チームを

 きちんと組織すること。

 なぜなら複数のトップ・チームが要るから

③複数の事業を営み、

それらが相互に依存している企業

 ②と同じような経営のしかたをする。

中企業が罹りやすい病気は肥満!

なので成功のポイントは、

(1) もてる資源のすべてをあげて、

  成功基盤分野の確保をすること

(2) そうでない分野での

  抑制と禁欲に心がけること

なるほどわかった。

―――――――――――――――

次に、経営者を育てるために

必要な実施項目を挙げてみた。

1.経営させる

 OJTとコーチング

2.経営のすべきことの中身の確認


 そのために必要な知識・スキル

 態度を伝授する必要がある。

 1.計画

  戦略・アクションプラン

 2.組織化と風土づくり

  組織の役割定義と決裁権限

  自由に発言できる風土づくり

  学習組織づくり

 3.課題解決

  仕事と人の生産性

  意思決定

 4.チームづくりと動機づけ

  経営チームづくり

  人のマネジメント

 5.統制

  日々の進度管理とフォロー

 6.評価

  会議と業績管理

  人事評価

 7.人材育成

  人材育成制度

  OJTと訓練

3.スキルの教育

 1.思考スキル

  ビジネス・経営思考法

  数字力

  アイデア発想法

 2.コミュニケーションスキル

  コーチング

  ファシリテーション

  部下指導法

 3.マネジメントスキル

  PDCA実践法

  時間管理術

 4.価値観

  経営哲学

  読書の習慣

4.読書














――――――――――――――

このうち

2の経営のすべきことの中身と

3のスキルの教育が

私が担当する育成トレーニング

の内容だ。

いま考えているのは、

6ヶ月サイクルでのプログラムである。

1.経営計画の策定

 事業の目的・ミッション

 ビジネスモデルのとらえ方

 事業戦略の立て方

 バリューチェーンの戦略適合化

 人材の採用と育成

 アクションプラン

 を具体的につくってもらう。

2.経営計画の実行

月々のPDCA

コミュニケーションシステムをつくる

 時間管理

 個人面談のしかた

 会議の進め方

 業績管理資料の作り方

 フォローのしかた

3.幹部のマネジメント

> 実行組織の決め方

 目標管理の進め方

 幹部とのコミュニケーション

 幹部の仕事の与え方

 経営チームづくり

 幹部の育成

4.決算書の見方と業績管理

 決算書の見方と

  わが社の財務の

  特徴と課題のとらえ方

 

 業績管理の進め方

 業績資料の作り方と使い方

  オペレーションの会議の場合

  戦略の会議の場合

 採算意識を鍛える

 損益分岐点と利益シミュレーション

 増分分析力

 資金感覚を鍛える

 貸借対照表改善力

 資金良化4つの方法

5.コーチング実習

6.価値観教育

 経営者には使命感が必要

 使命感にエネルギーを

  補給するのが価値観

 価値観の内容

 価値観を高める修養法

  言動を慎む

  読書

 良書の勧め200冊

 目標設定

7.まとめ

8.3ヶ月後のフォロー

 習慣化・定着化の確認

※ 会議ファシリテーション実習





――――――――――――――

さっそく7月末から、

第1期生、第2期生の育成を

スタートさせる。

第2期生からは、

同じプログラムを

2回ずつ受けることになる。

いまから楽しみにしている。

会計事務所の可能性を追求する

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

税理士コンサルタント 小笠原 でした。

あるいはよかったところの抜粋だ。

A4 一枚で要約

読書課題を課す。

これに並行して

『修身教授録』

 できる人の法則』

『コーチングの神様が教える

『原因と結果の法則』

『人事屋が書いた経理の本』

『経営者の条件』

息子への30通の手紙』

『ビジネスマンの父親から


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