御堂筋税理士法人創業者ブログ

工場の利益改善を頼まれて
取り組んでいる先がある。

 

当座の出血は止まったが
世間の風の吹き具合の
影響が大きい。

黒字体質の定着は
これから取り組まなければ
ならないテーマである。

 

小規模な工場だが

お願いして
出していただけるデータは
なかなか詳細ですごいと思う。

この辺が製造業のいいところ。

 

・コックピット

・製品の時間当り粗利益順位表
・製品の粗利益順位表
・製品の加工時間順位表

3つの製品の順位表には
リピート回数、初物など
条件も記されている。

それに加えて
・リピート品の
時間当り粗利益の月別推移表

がつけられている。

 

それぞれ視点の異なる
洞察可能性の豊富な資料だが
それぞれ単独では
なかなか問題点が
立体的に浮かび上がってこない。
(頭がわるいからなあ)

 

これらの資料は
色の三原色のようなもので
重ね合わせると
課題が見えてくるわけである。

 

営業のMさんから
「どんな製品を受注すれば
 よいのかが判らない!」

という意見が出た。

  ↓

すばらしい、鋭い意見だ!

これを契機に
一気に思考と議論のレベルが上がる。

 

大ロット品がいいのか?

→だが、時間当り粗利益が少ない。

少ロット品がいいのか?

→だが、安定生産ができない。

 

これが一般的な姿だ。

 

営業「大ロットはだめなんですか?」
工場「でも多台持ちできるから
   ありがたいんですよ。」

 

営業「少ロットはだめなんですか?」
工場「でも複合機だと儲かるんですよ。」

 

営業がああいえば

製造はこういう

*%$!
どういうこっちゃ?

 

しかしそれは表面的な受け取り方
実は真摯に聴いていくと
それぞれ正当な理由があるのだ。

 

そこでわたしは

ふと思いついて発言をした。

 

「ロット区分別に、たとえば
 L1~3
 L4~9
 L10~19
 L20~
 のそれぞれで
 工場でとってほしい
 注文の条件をまとめたらどうですか?」

 

こうして
細分化して
いただきたい受注案件の
条件を共有して
営業が自信をもって
注文を追いかけるようにできれば
受注力はかなり
拡張・安定できるのではないか?

 

「それはいいですねえ!」と

営業も製造もなっとく

次回までにまとめて

検討していこうということになった。

 

そうなると
ボトルネックは
生産の方に移る。
これもいろいろあるが
最大の課題は
2名の人員補強である。

これは、あの手この手
試行錯誤である。

 

来月の報告をまた楽しみにしている。

 

めざすは学習組織

自由な発言がもたらす試行錯誤の展開

 

そのためには

傾聴・共感・観察・尊重・保留

質問・発言

柔軟で、承認的な姿勢が

だいじだと

あらためて実感したしだい。

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原 でした。


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