御堂筋税理士法人創業者ブログ

神様はいるのでしょうか?

昔っから、人類が考えてきたこと

子供のころから、たまに考えてきたこと

ですよね。

答えは出ないのですが…

 

今読み終わったのは

キケロ(ローマ時代、前1世紀)の

『神々の本性について』

 

 

キケロのこの手の本はわかりやすく、

また所どころで、ほーっ!という

私にとっては新たな観点を

示してくれるので重宝してます。

 

途中、

神々を網羅した解説や

まるで映画の移動撮影のような

事物の示しぶりがあり

その書き方の芳醇さには

うならされます。

 

さて内容は

神々について考え

敬神、行動、行事について

ディスカッションしてみよう

というものです。

 

主に3つの哲学の流派の人たちが

論戦を交わします。

 

・エピクーロス派-快楽派

・ストア派ー禁欲派

・新アカデメイア派ー懐疑派

 

交わされる話は

・神々はいるのか?

・神々はどのようなものか?

・宇宙は神々によって秩序づけられている

 節理=Providence

・神々は人間のことに配慮している

といったことです。

 

ギリシャ・ローマは

日本とおなじ多神教ですね。

ユダヤ・キリストの一神教とはちがいます。

(ちなみに前者は後者に滅ぼされたのですが

 人類史上の悲劇だったと思います)

 

まあ世界中

神様を措定しない民族は

ないのではないでしょうか。

 

それは人間の傲慢を抑え、

道徳的に生きるためですね。

 

つまり人間の反省思考から

生まれているのではないでしょうか。

 

フォイエルバッハの

『キリスト教の本質』では

神は人間が創りだしたものだ

と述べていますが

そのとおりだと思います。

 

私も神がいるかいないかは

わかりませんし

そんな議論は無意味だと思っています。

だいじなことは

人間は自分よりえらい存在を

持って生きなければならない

ということですよね。

 

だれでも師匠が必要だ!

というわけです。

 

まあそういうわけですから

私自身は

『理神論』者ということに

なるでしょうか。

 

本を読むといろいろなことが

ひもづけられて

やっぱりそうか!などと

認識が深まります。

 

この本を読んでも

いくつか思いあたったことが

ありますね。

 

一つは

紳士的な態度を忘れずに

激しい主張と論戦を

交わすという西欧の流儀です。

 

会議でもそうありたい

と思いますが

その折の心がまえに

なりますね。

 

自由な論議が

進歩の元なのですから。

 

それと

『懐疑』ということの意味合いを

ひとつ勉強させてもらいました。

真理は永遠に判らない

私たちは追求するだけだ

という点です。

 

これって

科学的態度の元ではないでしょうか?

 

これら二つが

私が希求している

高業績企業を創るために必要な

『学習組織』のポイントだと

思うのです。

 

会計事務所と

経営コンサルティングの融合

 

御堂筋税理士法人&

組織デザイン研究所

 

小笠原でした。

 

 

 


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